PX-TBS6982での「BonDriver_BDA改」設定
BDA互換チューナー用のGeneric BonDriverである、「BonDriver_BDA改」が高性能化しており、PX-TBS6982などのスカパープレミアム用チューナーでは、新しい「BonDriver_BDA改」を用いた方が活用範囲を広げることができる。
最新版のドライバーやソースプログラムはhttps://github.com/radi-sh/BonDriver_BDA/releasesから入手可能で、現在も各種機能の追加やバージョンアップが続けられているので、今後新たに販売されるチューナーへの対応も期待できる。
このページでは、PX-TBS6982チューナーを例に、BonDriverの使用方法や活用策を紹介する。
(注:)本記事は、2015/12/23に公開された、 BonDriver_BDA-2015-12-23 のバージョンを元に記載している。今後のバグ修正などで変更される可能性があるので注意。
■「BonDriver_BDA改」の入手とインストール
[手順1] 「BonDriver_BDA改」の入手
githubの「BonDriver_BDA改」ダウンロードページより、「BonDriver_BDA改」の実行ファイル、及び必要に応じソースプログラムを入手する。
[手順2] VS2015ランタイムUpdateのインストール
事前にマイクロソフトのホームページから、「Visual Studio 2015 Update 1 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を入手し、インストールしておく。
[手順3] 旧ドライバーから必要ファイルをコピー
チューナーの種類によっては、 DVBWorld.dll、TBS.dll、など、機種固有のdllファイルが必要となる場合がある。旧ドライバーファイルの要否が不明な場合は、これらのファイルも入手し、BonDriverを設置するフォルダーにコピーしておくと良い。
旧BDAドライバーのパッケージをインターネット等で探して入手した後、 DVBWorld.dll、TBS.dll、などのファイルをコピーしておく。旧ドライバー関連ファイルは、2015/12/末現在でも「DVBDream_SkPer解除モジュール」などの名前で検索すれば入手できる。
[手順4] 「BonDriver_BDA改」のインストール
ダウンロードしたファイルを解凍すると、32bit/64bit、通常版/ランタイム内蔵版、それぞれのドライバーが収録されているので、OSが32bit/64bitいずれであるかに関係なく、BonDriver対応ソフト(Spinel、又はTvtestやEDCB)が32bitか64bitかを基準に、ドライバーファイルを選ぶ(対応ソフトは32bit版の使用を推奨するので、BonDriverも32bit版を使ってください)。
VS2015ランタイムUpdateがインストールされていればランタイム内蔵版は不要なので、通常版を用いる。
■PX-TBS6982用の設定
[手順1] チューナーのGuid等を調べる
PX-TBS6981などの旧チューナーでは、ドライバーのinfファイルにGuidが記載されていたが、PX-TBS6982などの新チューナーでは、ドライバーのinfファイルでGuidを調べられないので、チューナーを指定して視聴/録画するのが難しかった。
「BonDriver_BDA改」には、ログを取得する機能があるので、ログからGuidを調べて記載すれば、視聴/録画時にチューナーを指定できるようになる。
[BonDriver] 欄に DebugLog=1 と記載しておけば、Guidがログに記載されるので、この機能を用いると良い。
管理人が所有するPX-TBS6982のチューナーで、各パラメーターを調べた結果は以下の通り。
<チューナー1>
Guid={9bb4f27f-515c-43ca-8e7d-f07c00080400}
FriendlyName="TBS 6982 DVBS/S2 Tuner A"
CaptureGuid={5bb3dbd0-9e1e-424c-9281-6b5e00080400}
CaptureFriendlyName="TBS 6982 BDA Digital Capture A DVBS"
<チューナー2>
Guid={9bb4f27f-515c-43ca-8e7d-f07c00080401}
FriendlyName="TBS 6982 DVBS/S2 Tuner B"
CaptureGuid={5bb3dbd0-9e1e-424c-9281-6b5e00080401}
CaptureFriendlyName="TBS 6982 BDA Digital Capture B DVBS"
但しこれらのGuidは、チューナーのロットによって異なる可能性もあるので、念のため自分のチューナーでGuidを確認してから使用することをお勧めする。
[手順2] iniファイルの修正
githugから入手したパッケージに同梱されている、「BonDriver_BDA.sample.ini」の記載を参考に、各自の環境に応じてiniファイルを修正する。
毎回チューナーを指定して起動するのではなく、空きチューナーを自動で探して使用するように設定したいのであれば、Guid、FriendlyName、CaptureGuid、CaptureFriendlyName、に何も記載しなくても良い場合もあるが、地デジチューナ等と共存している場合は必ず Guid か FriendlyName を指定する。
通常の使用方法であれば、Guidのみ指定していれば問題無いと思われる。
■PX-TBS6982用iniファイルの例
PX-TBS6982などのチューナーでの「BonDriver_BDA改」iniファイルの例
ダウンロード BonDriverBDA_New_ini_20151227.zip (2.5K)
■その他の機能
「BonDriver_BDA改」では、地デジ/BS/CSチューナーとBonDriverを共通化する機能や、スカパープレミアムの共聴アンテナ用に衛生パラメーターを設定する機能があるので、このような環境でもPC用チューナーを活用できる可能性がある。(管理人の環境ではテストできないため、詳細は未確認)
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