スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)をPCで録画・視聴する方法

 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)を契約して毎月高い視聴料を払っているのに、「Wチューナー機をレンタルしても、1契約で最大2チャンネルしか同時に視聴できない」とか、「録画中は裏番組の視聴不可」とか、「コピーワンスなのでBDに保存したら再編集不可」とか、「録画ファイルはバックアップが取れないので、もしファイルが壊れたら復旧不可能」とか、「3部屋以上で違う番組を楽しみたいのにできない」とか、そんな不自由な環境を常日頃から不満に思っていた方、この際思い切ってPC用スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)チューナーで録画・視聴する環境を構築してみては? 多くの悩みが一気に解決できるはず。 このサイトでは、スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)をPCで視聴・録画できる環境の構築方法を解説する。
 (注) B-CASカード不正書き換え事件の影響か、2012年6月以降関連サイトが次々閉鎖される事態となっている。今後必要なソフトの入手が困難になると予想されるので、導入するなら急いだ方が良い。 (旧2senアップローダーは2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www3.wazoku.net/2sen/http://www.mediafire.com/2senに同等のファイル有)


目次


その他記事:


 

ドライバーを自分でビルドしない場合の設定手順

(1) スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)に加入し、スカパー!プレミアムサービスが見られる環境を整える。
 チューナーはどうせ使わないので、買い取るのがお勧め。家電量販店でも、マスプロ スカパー! HD対応チューナー CDT700HDなどが購入可能。レンタルにするとレンタル代を払い続ける必要がある。
 http://www.skyperfectv.co.jp/
 パラボラアンテナも取り付ける。微調整が難しいが、自分でもすぐに付けられる。
 アンテナ線を屋内にまで配線するのが面倒かも。
 原則としてチューナー1台に付きアンテナが一つ必要になる。
 視聴できるようになると、そのうちアンテナを増やしたくなるので、
 最初からスカパー!マルチ衛星アンテナセットSP-AM600M『スカパー!・スカパー!プレミアム×2・BSの受信が1台で可能』 をamazonやスカパーから買うのがお勧め。
 http://www.skyperfectv.co.jp/service/kiki/am600m/index.html
 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)が1出力でも良ければ、VS52KU-SET (BS/CSにも対応)や、マスプロのCS45SP-SET (BS/CS非対応)も使用可能だが、スカパー!プレミアムサービスの電波は途中で分波できないので、2チューナー使うにはスカパー!プレミアムサービス2出力に対応したSP-AM500MSM-AM600Mが必要。

(2) 事前準備として、.NET Framework 4とか、
 Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージとか、
 必要なファイルはx86,x64含めすべてPCにインストールしておく。

 

(3) PLEXホームページ、あるいはamazon等のPCショップで、PX-TBS6982などのPX-TBSシリーズ製品を購入し、PCに刺す。
 PLEX デュアルサテライトTVチューナー PXーTBS6982
 http://www.plexshop.jp/shopdetail/000000015074/139/001/X/page1/order/

(4) スカパー!マルチ衛星アンテナ を設置し、PCと同軸ケーブル2本で接続。
 同軸ケーブルは、取り回しが容易で、かつ二重シールドのため低損失のS4C-FBケーブルがお勧め。
 S5Cケーブルは低損失だが、ケーブルが太く配線に苦労する。
 S4C-FVケーブルは一重シールドのため、距離が長くなると損失が目立つ。
 マスプロ BS・CS用低損失75Ωケーブル 4Cケーブル20m S4CFB20MH-P
 ソリッドケーブル フラットケーブル すき間ケーブル 0.3m 地デジ BS対応 F形接栓取付タイプ
 【メール便送料無料】【10個入】 アンテナ接栓 4C用 F型接栓

(5) PCカードリーダーを購入し、USBで接続。スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)のICカードを入れる。
 gemaltoのPC USB-TRリーダ・ライタが安定しているのでお勧め。
 Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ 電子申告(e-Tax)対応住基カード用PC USB-TR HWP119316
 http://www.gemalto.com/japan/product/pcusbtr.html
 ICカードの表裏を間違えるミスが多発しているので注意。LEDの光るほうにカードの裏を向けて刺す。

(6) TBSDTVホームページからwindows用ドライバーをダウンロードし、インストール。
 http://www.tbsdtv.com/download/
 OSがWindows8の場合はwindows8用ドライバーを、OSがWindowsXP/visat/7の場合はWindows xp/visat/7用ドライバーを、ダウンロードしインストールする。
 ダウンロードしたドライバーには、x64用とx86用が両方含まれているので、OSが64bitの場合はx64ドライバーを、OSが32bitの場合はx86ドライバーを、インストールする。

 PLEXのホームページからDVBDreamをダウンロードしてインストールし、スカパーアンテナと接続。
 http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs6982_download.html

 (注)種々試した限りでは、TBSDTVのホームページにある最新版ドライバーが相性良さそうだが、何らかの不具合がある場合は、PLEXホームページの日本語版ドライバーで試してみるのも良いかも。

(7) GrabTsForBD.dllを入手し、登録する。
 以下の検索サイト等で、「BonDriver」、または「b1dec」などの名前で検索し、ファイルを入手する。
 http://www.general-search.net/
 解凍して出てくるGrabTsForBD.dllのファイルを、WindowsのSystemフォルダにコピーする。

 上記のサイトで見つからなければ、「DVBWorld2104 TBS6980 Prof7301 DVB-S2」、
 あるいは「スカパーTS抜きツール詰め合わせ」などのキーワードで検索して探してみてください。

 32bitOSは、C:\Windows\System32、64bitOSは、C:\Windows\SysWOW64
 「ファイル名を指定して実行」から「regsvr32 GrabTsForBD.dll」と入力して実行し、登録する。

(8) ビルド済のB1Decoder.dllを入手。
 http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0739.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0739.zipあるいはhttp://www.mediafire.com/2sen のDTVフォルダに同等のファイル有)
 視聴や録画と同時に暗号解除したい場合は、都度B1Decoder.dllを視聴ソフトや録画ソフトがあるフォルダに入れる。
 SDのどの放送でも良いので、DVBDreamでTVが映ることを確認する。

(9) ビルド済のBonDriverを何とかして入手し、インストール。
 ビルド済のBonDriverは再配布が禁止されているので、簡単には手に入らない。
 以下のサイトで、「BonDriver_BDA.zip」(またはBonDriver)などの名前で検索してみる。
 http://www.general-search.net/
 2012/2現在、検索すれば何件か見つかるが、基本的には後で説明するように、
 ソースファイルから自分でビルドしてドライバーを作る方が良い。
 BonDriver_BDA.dll が入手できたら、BonDriver_BDA.iniの記述を、コメントを参考に修正する。
 iniファイルの[Tuner]欄にある、 Guid= の記述で呼び出すチューナーを指定しているので、AとBとで Guid= の記述を変えること。
 Guid= に記載する値は、(6)でPLEXまたはDVBからダウンロードしたドライバーに付属するinfファイルから、「BDATuneSATAReferenceGuid」「BDATuneSATBReferenceGuid」の記述を検索して調べることができる。

(10) 視聴ソフトのTVH264_SPHD(TVTestのH264版をスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)用に修正したもの)をダウンロード。
 TVH264_SPHD_0.5.3_(0.7.21r2)_s32c.zip (おしらせ追加)
 http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0754.zip
 インストールしてスカパー!プレミアムサービスが映ることを確認する。
 TVTestの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
 プラグインはH264Pluginsフォルダに入れるなど、TVTestと若干設定方法が違うので注意。
 Windows7環境だと、設定画面で、レンダラ: EVR、
 デコーダ: Microsoft DTV-DVD Video Decoder、を選択するのが良い。

 (注1)2012/5現在、TVH264_SPHDは一時入手困難となったが、2012/6現在は、
  http://www1.axfc.net/uploader/File/so/79518.zip に保存されていた。
 (注2)TVH264_SPHDをTVTest ver.0.7.23相当、ver.0.8.1相当、ver.0.8.2相当、にそれぞれバージョンアップする方法は、別記事として下記に解説した。
  TVH264_SPHDのバージョンアップ
  TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法
  TVTest及びTVH264_SPHD 0.8.2のビルド方法
 (注3)WindowsXPやVISTA等のOSでは、H264デコーダを別途入手してインストールする必要がある。
  http://www.codecs.com などから、FFDShow MPEG-4 Video Decoder としで入手可能だが、他にもあるので相性の良いデコーダを選択すればよい。
  Windows7環境だと、デコーダを追加する必要は無い。
  Windows8環境では、Media Center Packを追加する必要がある。

(11) EpgDataCap_Bon (EDCB)をインストールし、録画できるよう設定する。
 http://2sen.dip.jp/dtv/  のFriio アップローダのページ(2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www2.wazoku.net/2sen/friioupにミラーサイト有)で、 EpgDataCap_Bonにて検索。
 2012/4現在、 EpgDataCap_Bon(人柱版10.66)が公開されている。
 EDCBの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)の場合、1チャンネルでEPGを取得するだけで、全チャンネルの詳細番組情報が入手できる。

 なお2012/5/25に公開された最新版の EpgDataCap_Bon(人柱版10.69) http://2sen.dip.jp/cgi-bin/friioup/source/up1218.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www2.wazoku.net/2sen/friioup/source/up1218.zipまたはhttp://www.mediafire.com/2sen のFriioフォルダに同等のファイル有) から、ソースの一部を自分で修正して再ビルドしないと、スクランブルが解除できないような仕様に変更された。修正作業は容易なので、必ず修正してから使用するようにしよう。手順を下記の記事にまとめておく。
EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法
 (修正不要の人柱版10.66は、2012/07/15現在http://www1.axfc.net/uploader/H/so/160926から入手可能)

(12) ここまででTV視聴や録画は一通りできるようになるはず。
 さらに他のPCとチューナーを共用したい場合には、Spinelをインストールする。
 http://lapislabs.blog24.fc2.com/
 Spinelの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。

(13) BonCasLinkでカードを共有し、TVH264_SPHDやEDCBでスクランブル解除するのがお勧め。
 (Spinelで複数サービスを同時にスクランブル解除すると、ドロップしやすい。)
 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)対応のBonCasLinkは、2012/5現在下記サイトに保存されていた。
 http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/347509
 当該ファイルにはサービス版は含まれていないが、普通のプログラムをサービスとして動作させるツールなどと併用すれば、サービス版と同等の使い方が可能。例えばhttp://www.nanshiki.co.jp/software/index.html?sexe
 BonCasLinkの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
 B-CASカード用のBonCasLinkと併用する場合は、TCPポートを変えて運用すればよい。例えばB-CAS用BonCasLinkはTCPポート6900、スカパーカード用BonCasLinkはTCPポート6901、などと指定する。
 Windowsのファイアウォールで、設定したポートの接続を許可しておくこと。

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ドライバーを自分でビルドする場合の設定手順

(1) ソースファイルをダウンロードして揃える。
 originalのソースファイルは、以下の検索サイト等で、「BonDriver」、または「b1dec」などの名前で検索して探し出し、入手する。
 http://www.general-search.net/

(2) プログラムのソースを書き換えるパッチファイルをダウンロードし、ソースを修正する。パッチの当て方が分からない場合は、パッチファイルの記述を元にソースを手で書き換える方が速いかも。

 

(3) Visual Studio 2010 (VS2010)でビルドできる環境を構築する。
 入手したソースファイルをパッチファイルで修正したら、VS2010の解説ページなどを参考にしながらドライバをビルドする。
 その後は、先の「ドライバーを自分でビルドしない場合の設定手順」と同様。
 VS2010無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

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PX-TBS6982、PX-TBS6922、PX-TBS6985、PX-TBS5922の設定

 PX-TBS6981の製造中止に伴い、現在のデュアルチューナーは、後継機種のPX-TBS6982に更新されている。
 関連記事 : PX-TBS6982での「BonDriver_BDA改」設定

 PX-TBS6981,PX-TBS6982はデュアルチューナーだが、シングルチューナーの PX-TBS6922という製品も販売されている。
 但し使い始めると絶対にデュアルチューナーの方が便利なので、シングルチューナーはお勧めしない。

 また2012/7より、Quad Tuner搭載ボードのPX-TBS6984、2014/3より6984の後継機となるPX-TBS6985 が、2012/7よりUSB接続でノートPCでも利用可能なPX-TBS5922 が、販売開始された。
 関連記事 : PX-TBS6984とPX-TBS5922新発売

 PX-TBS6922 : http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs6922_feature.html
 PX-TBS6985 : http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs6985_feature.html
 PX-TBS5922 : http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs5922_feature.html

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フリーオスカイ FRIIO SKYの設定

 フリーオスカイの設定もほぼ同様。
 http://www.friio.com/
 PX-TBS6922と同じくシングルチューナーなのでお勧めはしないがBonDriverが入手容易なので、入門用には良いかも。
 USB接続でノートPCでも使用可能だが、PLEXからもUSB接続のPX-TBS5922が販売開始されたため、フリーオスカイを選択する理由は無くなった。
 FRIIOSKY フリーオスカイ USB 2.0 スカパー!HD + 地上デジタルハイビジョンテレビアダプター

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(管理者権限に注意!)

 Windows7では、ほとんどの操作で管理者権限が必要。
 管理者権限が無いことが原因で視聴できないトラブルが多数報告されているので注意。
 特にx64でスタートアップにプログラムを入れる場合は、管理者権限でソフトを立ち上げるのが難しいので、
 タスクスケジューラで設定するなどの工夫が必要。

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スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)の契約

 スカパーと契約し、PCでスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)を見始めると、そのうちスカパーの番組を解約しても
 そのまま番組が見れてしまうケースが生じるかもしれない。
 しかしながらそのような使い方は推奨できない。
 そもそもスカパー!プレミアムサービスのICカードは、スカパーと基本契約を結んで使用する必要がある。

 なお自分のスカパー!プレミアムサービスカードで、どのチャンネルがいつまで視聴可能かを調べるのは、
 下記のホームページの「124.128°有効期限確認」にあるツールを利用すると良い。
 http://sptv.tank.jp/ (2012/6/23現在運用停止中)
 契約済みのチャンネルが、「2030年12月31日まで視聴可能」と表示されていれば正常。

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録画後のスクランブル解除

 録画と同時にスクランブルを解除する場合は、B1Decoder.dllをEpgDataCap_Bonがあるフォルダに入れる。
 録画時は暗号解除せず、後からスクランブルを解除したい場合は、TsSplitterを用いる。
 ・TsSplitter Ver1.26
 http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0797.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在、http://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0797.zip、またはhttp://www.mediafire.com/2sen のDTVフォルダに同等のファイル有)
 TsSplitterでスクランブルを解除する場合は、B1Decoder.dllをB25Decoder.dllとリネームしてからTsSplitterがあるフォルダに入れると良い。
 TsSplitter設定画面で、「HD映像を残す」「B25Decoder.dllを使用する(B25)」にチェックを入れる。
 BonCasLinkとの相性がイマイチなので、カードリーダーが接続されたPCで解除するのが安心。

 簡易的に後からスクランブルを解除する方法として、暗号解除せずに録画されたTSファイルをTVH264_SPHD+TVTPlayプラグインで、スクランブル解除しながら再生することは可能。同時にTVH264_SPHDの録画機能で録画すれば、視聴と同時にスクランブル解除されたTSファイルを作成することができる。2倍速で再生しても正常なファイルが録画できるので、実時間の半分程度かければスクランブル解除の変換ができることになる。

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PCの必要スペック等

 PCの必要スペックに関する問い合わせが多いが、Windows7を搭載した標準的なPCでほぼ問題ない。
 H.264のHD圧縮画像がスムーズに再生できる程度の画像処理能力は必要だが、最近のPCならCPU内蔵のグラフィック性能でも十分。
 但しOSがWinXPやVISTAの場合は、H.264のデコーダを入手しインストールする必要がある。http://www.codecs.com などから、FFDShow MPEG-4 Video Decoder としで入手可能。
 WindowsVISTA以前の古いPCだと、再生時にグラフィックス性能が不足する可能性もある。
 一方でHDの画像ファイルは容量が非常大きくなるので、録画を始めるとHDDの容量が不足しがち。HDDはとにかく大容量のものを選ぼう。自宅内で録画ファイルを共用したいなら、大容量NASに保存してもよいが、1000baseTなど高速LAN接続が必要。
 録画マシンは基本的に24時間稼動なので、性能はそこそこに抑え、低消費電力かつ静かなマシンを選ぶ方が良い。
 参考として、別記事で我が家の録画PCのスペックを紹介しておく。
我が家のスカパー!プレミアムサービス録画用PC

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2016/01/01

MultiSwitchの活用方法

 スカパー!プレミアムサービスをPCで視聴し始めると、便利さに気づきどんどんチューナーを増やしたくなるもの。ところがプレミアムサービスの最大の欠点は、アンテナ線を分配できないことであり、チューナーを増やせば増やすだけ、アンテナも増やす必要がある。
 4チューナーまでは、2出力のパラボラアンテナを2基設置する以外に解決策は無い。一方で、パラボラアンテナ2基までならなんとか設置できたとしても、自宅にパラボラアンテナを3基以上も設置するのは、日本の一般的な家屋では困難を伴う(ベランダにずらりとパラボラアンテナを並べると、近所から変な目で見られることもあるらしい)。
 「MultiSwitch」という機器をチューナーとアンテナとの間に挟んで使用することで、2出力のパラボラアンテナ2基だけでも5チューナー以上に対応できる場合があるので、この記事では日本製チューナーでも使えそうな海外製MultiSwitchの導入方法と活用方法をまとめた。


スカパープレミアムサービスは、なぜアンテナ線を分配できないのか?

 通常のBS/110°CSデジタル放送は、全て東経110度軌道上の衛星から放送波が出力されている。従い、パラボラアンテナ一つで全ての放送の電波を受信可能であり、受信した電波を分配しても問題無い。
 ところがスカパープレミアムサービスは多チャンネル放送を実現するため、東経128度軌道上のJCSAT-3A衛星と、東経124度軌道上のJCSAT-4B衛星の2衛星から電波が発信されている(東経128度CSを利用したパーフェクTV!と、東経124度CSを利用予定だったJスカイBとが合併し、スカパーが誕生したこととも関係している)。
 またスカパーでは、それぞれの衛星から偏波面の異なる2種類(垂直V又は水平H)のパターンの電波で放送している。従い、チャンネル切り替えのたびにJCSAT-3A(V)、JCSAT-3A(H)、JCSAT-4B(V)、JCSAT-4B(H)、の計4パターンのうち、1種別を選んで受信する必要があるが、同軸ケーブルはこれら4パターンのうち1種類しか伝送できない。従い各チューナは選択されたチャンネルが属する電波を受信するため、アンテナに向けて制御信号を送出することで、受信に必要な電波種別を切り替えている。
 このような処理を行うため、アンテナとチューナーとは1対1で接続する必要がある。

電波種別 チューナ制御信号
JCSAT-3A(V) DC11V / パルスなし
JCSAT-3A(H) DC15V / パルスなし
JCSAT-4A(V) DC11V / パルスあり
JCSAT-4A(H) DC15V / パルスあり

 但し4種類の電波を受信できる環境であれば、4種類の中から1種類を選ぶことで全ての放送を視聴できる。MultiSwitchは、複数のパラボラアンテナから計4種類の電波を受信し、チューナーからの制御信号により4種類から1種類の電波を選んでチューナーへ送り出す装置なので、運用の際には以下の制限がある。
 ・ アンテナは必ず4出力必要(2出力に対応したマルチ衛星アンテナSP-AM500MSM-AM600Mであれば、パラボラアンテナ2台で4種類の電波を受信できる)。
 ・ MultiSwitchとチューナーとの間では、電波を分配することはできない。
Multiswitch_howto



 ・ MultiSwitchを導入してもしなくても宅内配線工事の手間は殆ど変わらないので、アンテナを3基以上設置できる環境であれば、アンテナをどんどん増やしていく方が拡張性は優れている。


海外製CSチューナーやMultiSwitchはスカパーで使えるか?

 海外のCS放送では、DIRECTVなどスカパーとよく似た衛星切替方式を採用している会社があり、これら海外製チューナー/アンテナでは、主に垂直V波=13V,水平H波=18Vの電圧で制御信号を送出する方式が採用されている。ところが日本のスカパー用チューナー/アンテナは、 垂直V波=11V,水平H波=15Vの電圧で制御信号を送出しているため、海外製のチューナーを日本製のアンテナにそのままつなぐと、誤作動する可能性がある。
 対応策として、単純に海外製チューナーの制御信号電圧を2~3Vずつ下げて、垂直V波=10~11V,水平H波=15~16Vに変換してやれば、日本製チューナー/アンテナの制御信号電圧である 垂直V波=11V,水平H波=15Vの電圧に近づけることができるので、誤作動をある程度防止できる。
 変圧器のあい工房製AK-1311FFや、コンテック製VR-303などをチューナーとアンテナの間に挟むことで、電圧変換可能であるが、日本製チューナーと海外製チューナーの併用する時には、気をつけないと誤作動や誤接続の原因となりかねない。
 それよりも、チューナー/アンテナ共に日本製電圧の垂直V波=11V,水平H波=15Vに対応した製品に揃えたうえで、日本式の11V/15V電圧に対応したMultiSwitchを導入するのがシンプルな接続方法と言える。


日本製チューナーでもそのまま使用可能なMultiSwitch

 アメリカなど海外で使用されている各種MultiSwitchでも、MultiSwitch自体に電源を搭載していない機種では、単にチューナーからの信号を各衛星に振り分ける動作だけをしているものがある。このような製品では、チューナーからの制御信号の電圧が11V/15Vであってもそのままの制御信号を衛星に送ってくれるので、実際に使ってみると、制御信号の電圧を変換せずに衛星の切り替えが可能となっている。但し動作保証対象外の使用法なので、どの製品が日本製チューナー/アンテナでも電圧変換なしに使用できるかは、実際には使ってみないとわからないうえ、使用中に不具合があっても自己責任で対応する必要がある。
 管理人の自宅では以下写真のZinwell MS6X8WB-Zを使用している。米国中古市場で安価に多数出回っているほか、新品の製品も購入可能である。個人輸入する場合は、ebay.com や、 amazon.com などの大手通販業者を利用すると、国際便での宅配を手配してくれるので簡単。稀に日本のアマゾンなどでも出品されていることがあるが、2016年1月現在では、送料込みでも米国から個人輸入した方が安価で入手可能。
 試しに米国で売られていた中古品を約1000円で購入し、PX-TBS6981×2台、PX-TBS6982×1台、スカパー純正チューナー×2台、の8チューナーと、SM-AM600M×2台とを、電圧変換せずにそのまま接続してみたところ、特に問題も無く動作することが確認できた。

 Zinwell MS6X8WB-Z (8出力)
Zinwell_ms6x8wbz

 写真上左側の、13V、18V、と書かれた端子4個をアンテナに接続し、写真下側の、OUT1~OUT8、と書かれた端子8個をチューナーに接続する。チューナーは1台つなぐだけでも動作するが、アンテナは必ず4本全部つないで使う
 写真以外の機種でも電源不要のMultiSwitchであれば、チューナーから供給される電源で動作しているため、チューナーが発信する制御信号の電圧を変換しなくても、そのまま使用できる可能性が高いと思われる。
 (注:制御信号のパルス周波数が違う機種もあるとのこと。スカパー製アンテナのパルス信号仕様は32~53kHz。)



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2015/12/27

PX-TBS6982での「BonDriver_BDA改」設定

BDA互換チューナー用のGeneric BonDriverである、「BonDriver_BDA改」が高性能化しており、PX-TBS6982などのスカパープレミアム用チューナーでは、新しい「BonDriver_BDA改」を用いた方が活用範囲を広げることができる。
最新版のドライバーやソースプログラムはhttps://github.com/radi-sh/BonDriver_BDA/releasesから入手可能で、現在も各種機能の追加やバージョンアップが続けられているので、今後新たに販売されるチューナーへの対応も期待できる。
このページでは、PX-TBS6982チューナーを例に、BonDriverの使用方法や活用策を紹介する。
(注:)本記事は、2015/12/23に公開された、 BonDriver_BDA-2015-12-23 のバージョンを元に記載している。今後のバグ修正などで変更される可能性があるので注意。


「BonDriver_BDA改」の入手とインストール

[手順1] 「BonDriver_BDA改」の入手
 githubの「BonDriver_BDA改」ダウンロードページより、「BonDriver_BDA改」の実行ファイル、及び必要に応じソースプログラムを入手する。

[手順2] VS2015ランタイムUpdateのインストール
 事前にマイクロソフトのホームページから、「Visual Studio 2015 Update 1 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を入手し、インストールしておく。

[手順3] 旧ドライバーから必要ファイルをコピー
 チューナーの種類によっては、 DVBWorld.dll、TBS.dll、など、機種固有のdllファイルが必要となる場合がある。旧ドライバーファイルの要否が不明な場合は、これらのファイルも入手し、BonDriverを設置するフォルダーにコピーしておくと良い。
 旧BDAドライバーのパッケージをインターネット等で探して入手した後、 DVBWorld.dll、TBS.dll、などのファイルをコピーしておく。旧ドライバー関連ファイルは、2015/12/末現在でも「DVBDream_SkPer解除モジュール」などの名前で検索すれば入手できる。

[手順4] 「BonDriver_BDA改」のインストール
 ダウンロードしたファイルを解凍すると、32bit/64bit、通常版/ランタイム内蔵版、それぞれのドライバーが収録されているので、OSが32bit/64bitいずれであるかに関係なく、BonDriver対応ソフト(Spinel、又はTvtestやEDCB)が32bitか64bitかを基準に、ドライバーファイルを選ぶ(対応ソフトは32bit版の使用を推奨するので、BonDriverも32bit版を使ってください)。
VS2015ランタイムUpdateがインストールされていればランタイム内蔵版は不要なので、通常版を用いる。


PX-TBS6982用の設定

[手順1] チューナーのGuid等を調べる
 PX-TBS6981などの旧チューナーでは、ドライバーのinfファイルにGuidが記載されていたが、PX-TBS6982などの新チューナーでは、ドライバーのinfファイルでGuidを調べられないので、チューナーを指定して視聴/録画するのが難しかった。
 「BonDriver_BDA改」には、ログを取得する機能があるので、ログからGuidを調べて記載すれば、視聴/録画時にチューナーを指定できるようになる。
[BonDriver] 欄に DebugLog=1 と記載しておけば、Guidがログに記載されるので、この機能を用いると良い。
管理人が所有するPX-TBS6982のチューナーで、各パラメーターを調べた結果は以下の通り。

<チューナー1>
Guid={9bb4f27f-515c-43ca-8e7d-f07c00080400}
FriendlyName="TBS 6982 DVBS/S2 Tuner A"
CaptureGuid={5bb3dbd0-9e1e-424c-9281-6b5e00080400}
CaptureFriendlyName="TBS 6982 BDA Digital Capture A DVBS"

<チューナー2>
Guid={9bb4f27f-515c-43ca-8e7d-f07c00080401}
FriendlyName="TBS 6982 DVBS/S2 Tuner B"
CaptureGuid={5bb3dbd0-9e1e-424c-9281-6b5e00080401}
CaptureFriendlyName="TBS 6982 BDA Digital Capture B DVBS"

 但しこれらのGuidは、チューナーのロットによって異なる可能性もあるので、念のため自分のチューナーでGuidを確認してから使用することをお勧めする。

[手順2] iniファイルの修正
 githugから入手したパッケージに同梱されている、「BonDriver_BDA.sample.ini」の記載を参考に、各自の環境に応じてiniファイルを修正する。
 毎回チューナーを指定して起動するのではなく、空きチューナーを自動で探して使用するように設定したいのであれば、Guid、FriendlyName、CaptureGuid、CaptureFriendlyName、に何も記載しなくても良い場合もあるが、地デジチューナ等と共存している場合は必ず Guid か FriendlyName を指定する。
通常の使用方法であれば、Guidのみ指定していれば問題無いと思われる。


PX-TBS6982用iniファイルの例

 PX-TBS6982などのチューナーでの「BonDriver_BDA改」iniファイルの例
 ダウンロード BonDriverBDA_New_ini_20151227.zip (2.5K)


その他の機能

「BonDriver_BDA改」では、地デジ/BS/CSチューナーとBonDriverを共通化する機能や、スカパープレミアムの共聴アンテナ用に衛生パラメーターを設定する機能があるので、このような環境でもPC用チューナーを活用できる可能性がある。(管理人の環境ではテストできないため、詳細は未確認)




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2015/04/29

VisualStudio2013(Express)でのTVTestビルド

(2015/12/29追記)
 Visual Studio Community 2015 (無料版)を用いても、VS2013用slnファイルで同様にビルド可能。(メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更する)。
 Visual Studio Community 2015 は、マイクロソフトのこのページからダウンロード可能。


(2015/05/10追記)
 2015/05/07に公開されたcommit 016db8b05d 以降では、サンプルプラグインのビルド用にも、Visual Studio 2013 用のプロジェクト/ソリューションファイルが追加されたため、プラグインをビルドする際にもライブラリのアップグレード操作は不要となった。\TVTest-develop\sdk\Samples\Samples.VS2013.sln のファイルをVS2013から実行するだけで、サンプルプラグインのビルドが可能。(メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更する。)


Visual Studio Community & Express2013は、商用利用でなければ無償でインストール可能となっており、TVTestのビルドがますます容易にできる環境となってきた。
実質上、TVTest開発バージョン0.9.0developのソースプログラムをhttps://github.com/DBCTRADO/TVTest/tree/develop のホームページから
入手後、ボタンを数個クリックするくらいの手間で実行形式のファイルを作成できるが、このブログでも未だに質問が寄せられていることから、再度Visual Studio Express2013を用いたTVTest0.9.0のビルド方法を詳細に解説する。

(注:)本記事は、2015/4/13に公開された、commit 5fb96439a6 のソースファイルを元に記載している。今後のバグ修正などで変更される可能性があるので注意。
また、2015/3/24以前に公開されたバージョンには、Visual Studio 2013 用のプロジェクト/ソリューションファイルが添付されていないので、2015/3/25以降に公開されたバージョンを使用してください。

 TVTest開発バージョン0.9.0developの履歴、及びVisual Studio 2010(旧バージョン)でのビルド方法については、
  TVTest0.9.0(2014/11/30以前)のビルド方法  及び、
  TVTest0.9.0(2014/12/1以降)のビルド方法 の記事を参照願います。


Visual Studio Express2013(以降VS2013と略す)の入手とインストール

[手順1] VS2013の入手
 マイクロソフトのVisual Studio のダウンロードページより、Visual Studio Express 2013 for Windows Desktopの日本語ダウンロードファイルを入手する。
 (インストールするプログラムは、Visual Studio Community 2013 + Visual Studio 2013 言語パック日本語 を選択してもよいが、Community2013には使用しない機能も多数含まれているので、TVTestのビルドが目的であればExpressで十分。
 またVisual Studio Community 2013は様々な機能を有しており、インストールにはCドライブに10GByte程度の空き容量が必要で、旧型のSSDを用いたPCではインストールが困難な場合もあるうえ、アンインストールも簡単ではない。
 なおVisual Studioの次期バージョンからは、Expressが無くなりCommunityに統合される見込み。)
[手順2] VS2013のインストール
 ダウンロードしたファイルを実行すると、VS2013がインストールされる。インストールの際、マイクロソフトアカウントの入力を求められるので、あらかじめアカウントを準備しておく。


TVTest(0.9.0 develop) 2015/03/25以降版のVS2013ビルド

[用意+インストールするもの]
 ・2015/3/25以降に公開された、TVTest 0.9.0 develop ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)

[手順1] TVTEST.EXEのビルド
1. TVTest 0.9.0 develop ソースが含まれた、"TVTest-develop.zip"を解凍する。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】のソースファイルをコピー。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにソースファイルがあるので、*.cpp、*.h の拡張子があるファイルを全て、TVTest 0.9.0の"\src\BaseClasses"にコピーする。
3. 解凍したフォルダーの中から、 \src\TVTest_All.VS2013.sln ファイルを選択実行すると、VS2013Expressが起動する。
4. 以下の画面を参考に、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更する。
Debug_release_4

5. 以下の画面を参考に、VS2013Expressのメニューから、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を実行する。
Sln_build

途中、「エラー」のウインドウに
libfaadやBaseClassesの形式が違うなどの警告がいくつか表示されるが、エラーでなければ問題無くビルドされるはず。
ビルドが終了すると、「出力」のウインドウに
========== ビルド: 7 正常終了、0 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========
のように表示されていれば、ビルド完了。src\Win32\Release フォルダーに、TVTest.exeファイルとTVTest_Image.dllファイルが生成されている。
もし
========== ビルド: 6 正常終了、1 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========
などと表示された場合は、ビルドに失敗しているので、ここまでの解説を再度確認してみてください。
 以上でTVTest 0.9.0のビルド完了。


Plugin のVS2013ビルド

 各種プラグインも、必要なファイルやslnファイルが準備されており、容易にビルド可能。

1. 以下の画面を参考に、VS2013expressの「プロジェクトを開く」メニューから、解凍したフォルダーの中に含まれている、 \sdk\Samples\Samples.sln ファイルを選択する。
 (⇒ 2015/05/07以降のcommitでは、VS2013専用ソリューションファイル \sdk\Samples\Samples.VS2013.sln を開く。)
Project_open_2

2. 以下の画面の通り、ライブラリのアップグレード画面が起動し、ソリューションファイルがVS2013用にアップグレードされる。(一度実行すると、次回以降はアップグレード不要。)
 (⇒ 2015/05/07以降のcommitでは、VS2013専用ソリューションファイル \sdk\Samples\Samples.VS2013.sln を開くことで、アップグレード操作は不要となる。)
Sln_upgrade_3

3. ■TVTestのビルド と同様、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、メニューから、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を実行する。
ビルドが終了すると、「出力」のウインドウに
========== ビルド: 15 正常終了、0 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========
のように表示されていれば、ビルド完了。\sdk\Samples\Win32\Release\ フォルダーに、*.tvtp という名前のプラグインファイルが多数生成されている。

4. *.tvtpファイルをTVTEST本体の Plugins フォルダーにコピーすると、各種Plugin機能が有効となる。


CasProcessor.tvtpのVS2013ビルド

[用意するもの]
 ・CasProcessor.tvtp ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 CasProcessor.zip などの名前で検索してみてください。キーワードとして、「capusb」などを覚えておくと役立つかも。)。

1. CasProcessor.tvtp ソースが含まれた、"CasProcessor.zip"を解凍する。
2. [手順1]で入手した、TVTest-develop の /src フォルダーから、以下の2ファイルを上書き
TVTestPlugin.h
TVTestInterface.h
3. CasProcessor.cpp の2170行目を、以下の通り修正。
  Info.ConnectPosition = TVTest::TS_PROCESSOR_CONNECT_POSITION_POSTPROCESSING;
4. CasProcessor.rc 11~13行目を、以下の通り修正。
  AUTOCHECKBOX "EMM処理を行う(&M)",IDC_PROPERTIES_ENABLEEMMPROCESS,8,20,80,9

  RTEXT "使用する拡張命令(&E):",IDC_PROPERTIES_INSTRUCTION_LABEL,8,38,72,8
5. ■Plugin のビルドと同様、VS2013expressの「プロジェクトを開く」メニューから、解凍したフォルダーの中に含まれている、 CasProcessor.sln ファイルを選択する。
 ライブラリのアップグレード画面が起動し、ソリューションファイルがVS2013用にアップグレードされる。(一度実行すると、次回以降はアップグレード不要)
6. ■TVTestのビルド と同様、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、メニューから、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を実行する。
ビルドが終了すると、「出力」のウインドウに
========== ビルド: 1 正常終了、0 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========
のように表示されていれば、ビルド完了。\Win32\Release フォルダーに、 CasProcessor.tvtp ファイルが生成される。
7. tvtpファイルをTVTEST本体の Plugins フォルダーにコピーすると、CasProcessor機能が有効となる。


視聴方法
 完成した CasProcessor.tvtp を、TVTESTの Plugins フォルダーにコピーしたのち、 TVCAS_B25.tvcas ファイルと併用することで地デジBS/CSが、 TVCAS_B1.tvcas ファイルと併用することでスカパープレミアムサービスが、それぞれ視聴可能となる。

 「TSプロセッサー」メニューで、モジュール(B25/B1の切替)や、デバイス(カードリーダー/BonCasClientの切替)、それぞれのデフォルトを設定する。
 「チューナーマップ」メニューから各BonDriver毎にモジュールやデバイスを変更することで、地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとでモジュールを変更できる。
 あるいは「ネットワークマップ」メニューからネットワークIDとTSIDに応じて使用するフィルターを自動的に切り換えることもできる(通常は設定不要)。例えば地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとでモジュールを切り替える場合は、ネットワークIDを以下のように設定する。
0004FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0006FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0007FFFF=TVCAS_B25.tvcas
000AFFFF=TVCAS_B1.tvcas
0001FFFF=TVCAS_B1.tvcas
0003FFFF=TVCAS_B1.tvcas
 但しカードリーダーがPCに直接USB接続されている場合にしかうまく機能しないようなので、これまでと同様に、地デジ用、BS/CS用、スカパープレミアム用、などで別フォルダーにプログラムをコピーし、使用する方が使い勝手は良い。
 カードリーダーがPCに直接USB接続されていないPCでも、1つのTVTESTで地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとを両方視聴したいのであれば、例えば地デジ/BS/CSはSpinelでスクランブル解除し、スカパープレミアムサービスはBonCasClientやBonCasServer/BonCasProxyで解除する、などの方法で対処できる。


helpファイルの設置方法

 data\TVTest.chm にヘルプファイルが準備されているので、ファイルをTVTEST本体のフォルダーにコピーしておくと、ヘルプを参照できるようになる。


テーマ/配色ファイルの設置方法

 data\Themes フォルダーに各種テーマ/配色の設定ファイルが準備されているので、Themesフォルダー内のファイルをTVTEST本体の Themes フォルダーにコピーしておくと、メニューからテーマ/配色を種々変更できるようになる。


TVCAS_B1.tvcas のビルド方法
 TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


TVCAS_B25.tvcas のビルド方法
TVCAS_attachment でBonCasClientを使う際の修正方法
 TVTest 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。

BonCasClientの修正方法
 TVTest 0.8.1のビルド方法のページに加え、VS2013express は、MFC(Microsoft Foundation Class)が含まれないため、MFCを利用しているBonCasClient のビルドには、以下の修正が必要。
[手順]  BonCasClient.rc のソースファイルを開き、10行目の
 #include "afxres.h"
  を
 #include "winres.h"
  に修正する。
 詳細は「afxres.hの代替ヘッダ」で検索すると、関連記事を参照可能。


プログラム起動オプション
 ver.0.9.0develop より、以下のような起動オプションが追加されている。

・コマンドラインオプション

/mpeg2 MPEG-2を有効
/h264  H.264を有効
/h265  H.265を有効
/1seg  ワンセグモード


ワンセグ放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestでワンセグ放送も視聴可能となった。
 ワンセグ放送を視聴する場合には、・設定→再生画面にある、「ワンセグ フレームレートの調整を行う(A)」という項目のチェックを外しておくと良い。
 地デジ視聴時に、TVTest画面上をマウス右クリックし、「ワンセグモード(1)」を選ぶことで、ワンセグ放送に切り替え可能。
 ワンセグ放送視聴にはB-CASカードが不要なため、カードリーダー等が無い環境でも視聴できる。


4K放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestで4K試験放送も視聴可能となった。
 但しTVTestで4K放送を視聴するには、H.265/HEVCデコーダを準備する必要がある。
 2014/6現在ではWindowsで汎用的に利用可能なH.265/HEVCデコーダを単独で入手するのは困難。
 サイバーリンク PowerDVD 14 UltraにはH.265/HEVCデコーダが付属しているが、TVTestからは利用できない模様。今後の開発に期待。
 4K放送の視聴に関しては、4K放送の視聴・録画方法の記事も参照願います。


フォルダー構成
 プログラムをビルドした後のフォルダー構成を、以下に記載する。

TVTest

|・(\src\TVTest_All.VS2013.sln 等でビルド後、\src\Win32\Release\ からコピー)
|TVTest.exe
|TVTest_Image.dll

|・(\data (または \data\x64 )からコピー)
|TVTest.chm
|TVTest.search.ini
|TVTest.style.ini
|TVTest.tuner.ini
|TVTest_Logo.bmp

|・(\doc からコピー)
|TVTest.txt
|TVTest_Changes.txt
|License.txt

| ・(別途ビルドして準備)
|TVCAS_B25.tvcas
|TVCAS_B1.tvcas

| ・(必要に応じ別途ビルドして準備)
|BonCasClient.dll

├─Plugins
| ・(\sdk\Samples\Samples.sln でビルド後\sdk\Samples\Win32\Release\ からコピー)
|   AutoSnapShot.tvtp
|   DiskRelay.tvtp
|   Equalizer.tvtp
|   GamePad.tvtp
|   HDUSRemocon.tvtp
|   HDUSRemocon_KeyHook.dll
|   LogoList.tvtp
|   MiniProgramGuide.tvtp
|   PacketCounter.tvtp
|   SignalGraph.tvtp
|   SkinController.tvtp
|   SleepTimer.tvtp
|   SpectrumAnalyzer.tvtp
|   TSInfo.tvtp
|   TunerPanel.tvtp
|   TVTestSDK.txt
|   
| ・(別途ビルドして準備)
|   CasProcessor.tvtp
|   
└─Themes
   ・(\data\Themes からコピー)
     Aqua.httheme
     Bloody.httheme
     Chrome.httheme
     Classic.httheme
     DeepBlue.httheme
     Deviant.httheme
     GrayClassic.httheme
     Jeans.httheme
     Jellyfish.httheme
     LCD.httheme
     Lilac.httheme
     MatteBlack.httheme
     Metro.httheme
     Midnight.httheme
     Minimalism.httheme
     Plastic.httheme
     Platinum.httheme
     Snow.httheme
     Sunset.httheme
     Titanium.httheme
     Web2.0.httheme



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2015/04/01

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2015/03/28

2015年の新規開局・周波数変更情報

2015年は、4K放送のチャンネル増などに伴い、新規開局や放送周波数が予定されている。これらを視聴・録画する際には、BonDriverのiniファイル修正、TVTEST、EDCB、の設定変更が必要となる。

(注)2015/3/28:2015/3の周波数追加、新規開局に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。


2015/03/01,2015/04/01,の変更点:

1)2015/03/01に、JCSAT3A 内で周波数追加、新規開局が行われたため、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新、が必要。

1)2015/03/01に、4K放送追加開局。
 JCSAT3A/TP8 Ch595 スカパー!4K 映画
 JCSAT3A/TP6 Ch596 スカパー!4K 総合

2)2015/04/01に、以下の2チャンネルが新規開局。
 JCSAT3A/TP16 Ch.530 ライブ530(大村&唐津)
 JCSAT4A/TP20 Ch.531 たちかわ・西武園競輪チャンネル

3)2015/03/31に、以下のチャンネルが放送終了。
 JCSAT3A/TP25 Ch.962 イエローチェリー

4)2015/04/30に、以下のチャンネルが放送終了。
 JCSAT3A/TP5 Ch515 MNC Int’l


対応方法:
1)2015/03/01の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20150301.zip (2.7K) (2015/03/01 00:00更新) )
なお、Spinelを使用している場合は、iniファイル修正後以下のスキャンを実施する前に、Spinelを再起動すること。

2)TVH264_SPHD、あるいはTVTest ver0.9.0以降で、再度チャンネルスキャン実施。

3)EDCBのチャンネル設定ファイル修正。
 EDCBでチャンネルスキャンを実施すると、 ドライバー名.ChSet4.txt というファイルと、 ChSet5.txt というファイルが更新されるが、古い ChSet5.txt を残したままスキャンすると、古い放送波の情報が残ってしまう。慣れてくれば、再スキャンするよりもエディターなどで直接 ChSet4.txt ファイルと、 ChSet5.txt ファイルを編集する方が簡単に対応できる。
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。
ダウンロード ChSet_20150301.zip (12.3K)
 (2015/03/01 0:00更新)

4)EpgTimerの設定変更
 EpgTimerの自動予約登録、番組表表示、EPG取得有無、等の設定は、必要に応じ手動で更新する必要がある。

5)EpgDataCap_Bon.iniの確認
 録画fileでDROPが多発する時の対処法の記事を元にEpgDataCap_Bon.iniを変更していたのであれば、記載の確認修正が必要となる可能性あり。



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2015/03/14

スマホ/タブレットからの視聴方法

  LAN経由のPCでスカパープレミアムサービスが見られるようになると、次はスマホ/タブレットからも見たくなるもの。せっかく有料放送を契約しているのだから、家中どこでも見たいし、防水スマホでお風呂の中でだって見てみたい。さらにはLTE回線を通じて家の外でもロケーションフリーで見られるようにならないかと思っている人も多いだろう。
 地デジ/BS/CSでは、以前からこのような機能を実現させたプログラムが存在したが、ソフトの開発が中止されたりでプレミアムサービスに適用するのはハードルが高かった。しかしながら最近このような機能を手軽に実現できるソフトとして、TvRemoteViewer_VBの機能が充実してきて、 2015/04/05に公開されたVer.1.15以降であれば、スカパープレミアムサービスをスマホ/タブレットへ容易に配信できるようになってきた。ここではTvRemoteViewer_VB導入方法を解説する。

 まず、地デジ/BS/CSでTvRemoteViewer_VBを導入してみよう。導入方法について非常に詳しく解説されているページがあるので、ここでの説明は省略する。


スカパープレミアムサービスでのTvRemoteViewer_VB設定方法

 1) [RecTask以外に必要となるソフトを導入]
 TvRemoteViewer_VBの動作に必要となる各種ソフトは、iPhone/iPad/Android/モバイルPC等によるロケフリ・テレビ+動画ストリーミングの視聴環境を作るのサイトに詳しく説明されているので、入手のうえ必要な設定を完了させておく。TvRemoteViewer_VB、TvRemoteFiles_104.zip、ffmpeg、Microsoft .NET Framework 4.0または4.5、Firefox/Chrome/Operaなどの対応ブラウザ、Flash Player、など

 2) [RecTaskとRecTask for SPHDの導入]
 地デジ/BS/CSの録画には通常のRecTaskを、スカパープレミアムサービスの録画にはRecTask for SPHD を用いるように設定すると、スクランブル解除処理などが容易になる。
 ( RecTask for SPHD は複数のサイトからダウンロードできるようなので、 RecTask for SPHD .zip などの名前で検索してみてください)
 TvRemoteViewer_VB のTvRemoteViewer_VB.iniファイルで
 「;【1.12】スカパープレミアムSPHD視聴時に使用するRecTask」
 という箇所があるので、
 「RecTask_SPHD = "D:\TvRemoteViewer\RecTask_SPHD.exe"」
 などと指定する。
 また、TvRemoteViewer_VBで配信する前に、事前にRecTaskとRecTask for SPHD 両方で、地デジ/BS/CS/スカパープレミアムサービス、いずれの放送もスクランブルを解除して録画できることを確認しておくこと。
 RecTaskでスクランブルを解除して録画できる状態になっていないと、TvRemoteViewer_VBでの番組配信も必ず失敗する。

 3) [EPG番組表の設定]
 EPG番組表をEpgDataCaptureBonやTvRockで取得している場合は、
 TvRemoteViewer_VB のTvRemoteViewer_VB.iniファイルで
 「;【1.11】EDCB番組表に表示する局(0=全て 1=SPHDのみ 2=SPHD以外)」
 という箇所を探し、
 「TvProgramEDCB_premium = 0」
 など、それぞれの環境に合わせて設定しなおす。

 4) [その他設定]
 HLSオプションなどは変更不要で、地デジ/BS/CSの設定と同じでスマホ/タブレットに配信可能。


スマートフォン画面の例

Android系スマートフォンで視聴した時の画面例を添付する。
(1)メニュー画面  (2)Chromeブラウザ内視聴画面(フルスクリーンでの視聴も可能)

(1)Tvremotefilesvb_screenshot_3  (2) Tvremotefilesvb_screenshot2_3



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2015/03/07

TVTest0.9.0(2014/12/1以降)のビルド方法

(2015/12/26追記)
 LAV Filtersを用いた4K放送の視聴方法に関する記載を追加しました。


(2015/04/29追記)
 無償のソフトウェア、Visual Studio Express 2013 を用いたビルド方法の解説記事を追記しましたので、VisualStudio2013(Express)でのTVTestビルドの解説記事も参照願います。


TVTest開発バージョン0.9.0developのソースプログラムが、2014/12/1以降大幅に修正され、デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料として、https://github.com/DBCTRADO/TVTest/tree/develop のホームページに公開された。

 2014/5/31~2014/11/30までの間に公開されていたバージョン0.9.0旧からは、CasProcessorがCasProcessor.tvtpという名前でプラグイン化されるなど、大幅にプログラム内容が更新されている。
未だ開発バージョンのため一部不具合もあるようだが、TVTestとTVH264_SPHDとの統合が実現したおかげで、録画したTSファイルの再生がTVTest一本で対応可能になるなど、利便性が大幅に向上している。プログラムが安定したのを見計らってバージョンアップすることをお勧めする。
ソースの修正方法、ビルド方法を以下に解説する。
(注:)本記事は、2015/3/6に公開された、dev 1d91d71e03 のソースファイルを元に記載している。今後のバグ修正などで変更される可能性があるので注意。


TVTest(0.9.0 develop) 2014/12/1以降公開版 のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.9.0 develop ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・CasProcessor.tvtp ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 CasProcessor.zip などの名前で検索してみてください。キーワードとして、「capusb」などを覚えておくと役立つかも。)。
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)
※VS2010入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法参照。

[手順1]TVTEST.EXEのビルド
1. TVTest 0.9.0 develop ソースが含まれた、"TVTest-develop.zip"を解凍する。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】のソースファイルをコピー。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにソースファイルがあるので、*.cpp、*.h の拡張子があるファイルを全て、TVTest 0.9.0の"\src\BaseClasses"にコピーする(baseclasses.sln、baseclasses.vcproj、は不要)。
3. TVTest_All.sln ファイルを選択実行し、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後ビルドすると、src\Win32\Release フォルダーに、TVTest.exeファイルやTVTest_Image.dllファイルが生成される。
(注)
 ※ビルドの際、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目は、「マルチスレッド/MT)」などにしておく。

 以上でTVTest 0.9.0のビルド完了。

[手順2]CasProcessor.tvtpのビルド
1. CasProcessor.tvtp ソースが含まれた、"CasProcessor.zip"を解凍する。
2. [手順1]で入手した、TVTest-develop の /src フォルダーから、以下の2ファイルを上書き
TVTestPlugin.h
TVTestInterface.h
3. CasProcessor.cpp の2170行目を、以下の通り修正。
  Info.ConnectPosition = TVTest::TS_PROCESSOR_CONNECT_POSITION_POSTPROCESSING;
4. CasProcessor.rc 11~13行目を、以下の通り修正。
  AUTOCHECKBOX "EMM処理を行う(&M)",IDC_PROPERTIES_ENABLEEMMPROCESS,8,20,80,9
  RTEXT "使用する拡張命令(&E):",IDC_PROPERTIES_INSTRUCTION_LABEL,8,38,72,8
5. CasProcessor.sln ファイルを選択実行し、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後ビルドすると、CasProcessor.tvtp が生成される。
6. tvtpファイルをTVTEST本体の Plugins フォルダーにコピーすると、CasProcessor機能が有効となる。
(注)
 ※ビルドの際、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目は、「マルチスレッド/MT)」などにしておく。

[手順3]視聴方法
 完成した CasProcessor.tvtp を、TVTESTの Plugins フォルダーにコピーしたのち、 TVCAS_B25.tvcas ファイルと併用することで地デジBS/CSが、 TVCAS_B1.tvcas ファイルと併用することでスカパープレミアムサービスが、それぞれ視聴可能となる。


TSプロセッサーの設定方法
 「TSプロセッサー」メニューで、モジュール(B25/B1の切替)や、デバイス(カードリーダー/BonCasClientの切替)、それぞれのデフォルトを設定する。
 「チューナーマップ」メニューから各BonDriver毎にモジュールやデバイスを変更することで、地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとでモジュールを変更できる。
 あるいは「ネットワークマップ」メニューからネットワークIDとTSIDに応じて使用するフィルターを自動的に切り換えることもできる(通常は設定不要)。例えば地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとでモジュールを切り替える場合は、ネットワークIDを以下のように設定する。
0004FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0006FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0007FFFF=TVCAS_B25.tvcas
000AFFFF=TVCAS_B1.tvcas
0001FFFF=TVCAS_B1.tvcas
0003FFFF=TVCAS_B1.tvcas
 但しカードリーダーがPCに直接USB接続されている場合にしかうまく機能しないようなので、これまでと同様に、地デジ用、BS/CS用、スカパープレミアム用、などで別フォルダーにプログラムをコピーし、使用する方が使い勝手は良い。
 カードリーダーがPCに直接USB接続されていないPCでも、1つのTVTESTで地デジ/BS/CSとスカパープレミアムサービスとを両方視聴したいのであれば、例えば地デジ/BS/CSはSpinelでスクランブル解除し、スカパープレミアムサービスはBonCasClientやBonCasServer/BonCasProxyで解除する、などの方法で対処できる。


TVCAS_attachment でBonCasClientを使う際の修正方法
BonCasClientの修正方法

 TVTest 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


Plugin のビルド方法

 標準で準備されている各種プラグインも、必要なファイルやslnファイルが元から準備されるようになったので、ビルドが容易になった。
 sdk\Samples\Samples.sln を実行するだけで、sdk\Samples\Win32\Release\*.tvtp が作成されるので、tvtpファイルをTVTEST本体の Plugins フォルダーにコピーすると、各種Plugin機能が有効となる。


helpファイルの設置方法

 data\TVTest.chm にヘルプファイルが準備されているので、ファイルをTVTEST本体のフォルダーにコピーしておくと、ヘルプを参照できるようになる。


テーマ/配色ファイルの設置方法

 data\Themes フォルダーに各種テーマ/配色の設定ファイルが準備されているので、Themesフォルダー内のファイルをTVTEST本体の Themes フォルダーにコピーしておくと、メニューからテーマ/配色を種々変更できるようになる。


TVCAS_B1.tvcas のビルド方法
 TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


プログラム起動オプション
 ver.0.9.0develop より、以下のような起動オプションが追加されている。

・コマンドラインオプション

/mpeg2 MPEG-2を有効
/h264  H.264を有効
/h265  H.265を有効
/1seg  ワンセグモード


ワンセグ放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestでワンセグ放送も視聴可能となった。
 ワンセグ放送を視聴する場合には、・設定→再生画面にある、「ワンセグ フレームレートの調整を行う(A)」という項目のチェックを外しておくと良い。
 地デジ視聴時に、TVTest画面上をマウス右クリックし、「ワンセグモード(1)」を選ぶことで、ワンセグ放送に切り替え可能。
 ワンセグ放送視聴にはB-CASカードが不要なため、カードリーダー等が無い環境でも視聴できる。


4K放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestで4K試験放送も視聴可能となった。
 但しTVTestで4K放送を視聴するには、H.265/HEVCデコーダを準備する必要がある。
 2014/6現在ではWindowsで汎用的に利用可能なH.265/HEVCデコーダを単独で入手するのは困難。
 H.265/HEVCデコーダは、LAV Filtersをインストールすることで、入手可能。
 githubの LAVFilters ページからインストーラーを入手し、デフォルトでインストールすると、TVTest0.9.0のH.265/HEVCデコーダ選択画面で「LAV Video Decoder」が選択できるようになり、4K放送が視聴可能となる。
 サイバーリンク PowerDVD 14 UltraにもH.265/HEVCデコーダが付属しているが、TVTestからは利用できない模様。
 4K放送の視聴に関しては、4K放送の視聴・録画方法の記事も参照願います。


フォルダー構成
 プログラムをビルドした後のフォルダー構成を、以下に記載する。

TVTest

|・(\src\TVTest_All.sln でビルド後、\src\Win32\Release\ からコピー)
|TVTest.exe
|TVTest_Image.dll

|・(\data (または \data\x64 )からコピー)
|TVTest.chm
|TVTest.search.ini
|TVTest.style.ini
|TVTest.tuner.ini
|TVTest_Logo.bmp

|・(\doc からコピー)
|TVTest.txt
|TVTest_Changes.txt
|License.txt

| ・(別途ビルドして準備)
|TVCAS_B25.tvcas
|TVCAS_B1.tvcas

├─Plugins
| ・(\sdk\Samples\Samples.sln でビルド後\sdk\Samples\Win32\Release\ からコピー)
|   AutoSnapShot.tvtp
|   DiskRelay.tvtp
|   Equalizer.tvtp
|   GamePad.tvtp
|   HDUSRemocon.tvtp
|   HDUSRemocon_KeyHook.dll
|   LogoList.tvtp
|   MiniProgramGuide.tvtp
|   PacketCounter.tvtp
|   SignalGraph.tvtp
|   SkinController.tvtp
|   SleepTimer.tvtp
|   SpectrumAnalyzer.tvtp
|   TSInfo.tvtp
|   TunerPanel.tvtp
|   TVTestSDK.txt
|   
| ・(別途ビルドして準備)
|   CasProcessor.tvtp
|   
└─Themes
   ・(\data\Themes からコピー)
     Aqua.httheme
     Bloody.httheme
     Chrome.httheme
     Classic.httheme
     DeepBlue.httheme
     Deviant.httheme
     GrayClassic.httheme
     Jeans.httheme
     Jellyfish.httheme
     LCD.httheme
     Lilac.httheme
     MatteBlack.httheme
     Metro.httheme
     Midnight.httheme
     Minimalism.httheme
     Plastic.httheme
     Platinum.httheme
     Snow.httheme
     Sunset.httheme
     Titanium.httheme
     Web2.0.httheme



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2014/06/22

TVTest0.9.0(2014/11/30以前)のビルド方法

(2015/04/29追記)
 2014/12/01以降に公開された開発バージョンTVTest0.9.0develop では、ビルド方法が大幅に簡略化されているため、このページに記載したような修正を施す必要は無くなっている。TVTest0.9.0(2014/12/1以降)のビルド方法の解説記事、及びVisualStudio2013(Express)でのTVTestビルドの解説記事参照。


(2015/12/26追記)
 LAV Filtersを用いた4K放送の視聴方法に関する記載を追加しました。


2014/5/31に、TVTest開発バージョン0.9.0developのソースプログラムが、デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料として、https://github.com/DBCTRADO/TVTest/tree/develop のホームページに公開された。

 2014/5/11に公開されたバージョン0.8.2からは、地デジ/BS/CS視聴用のTVTestと、スカパープレミアム視聴用のTVH264が初めて統合された上、2014/6/2に放送が始まった4K試験放送の視聴に対応、地デジのワンセグ放送が一つのプログラムで視聴可能、など大幅にプログラム内容が更新されている。
未だ開発バージョンのため一部不具合もあるようだが、TVTestとTVH264_SPHDとの統合が実現したおかげで、録画したTSファイルの再生がTVTest一本で対応可能になるなど、利便性が大幅に向上している。プログラムが安定したのを見計らってバージョンアップすることをお勧めする。
ソースの修正方法、ビルド方法を以下に解説する。
(注:)ソースプログラム修正箇所の行数は、2014/6/18に公開された、dev c2107626f6 のソースファイルを元に記載している。今後のバグ修正などで行番号が変更される可能性があるので注意。
なお、2014/6/22現在では未だ開発中のバージョンとなっており、今後のバグ修正などで大幅に内容が変更される可能性もある。その際には、適宜本ページにて内容を更新する予定。


TVTest(0.9.0 develop) 2014/11/30以前公開版 のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.9.0 develop ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・TVTest 0.8.0ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。一部のソースコードを旧バージョンのものと入れ替える必要があるため、旧バージョンのソースも必要となる。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)
※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
1. TVTest 0.9.0 develop ソースが含まれた、"TVTest-develop.zip"を解凍する。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】のソースファイルをコピー。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにソースファイルがあるので、*.cpp、*.h の拡張子があるファイルを全て、TVTest 0.9.0の"\src\BaseClasses"にコピーする(baseclasses.sln、baseclasses.vcproj、は不要)。
3. TVTest0.8.0のソースファイルから、
 BonTsEngine\CasProcessor.cpp
 BonTsEngine\CasProcessor.h
 の2ファイルを抜き出し、TVTest 0.9.0の"\src\BonTsEngine"フォルダーにある同名のファイルに上書きコピーする。
 またtvcas_attachmentのソースファイルから、
 TVCAS\TVCAS.h
 のファイルを抜き出し、TVTest 0.9.0の"\src\BonTsEngine"フォルダーにコピーする。
4. TVTest 0.9.0ソースの"\src\DtvEngine"フォルダーの、 DtvEngine.cpp に、 http://pastebin.com/Jw5FJrLE の修正を適用する。
5. ChannelScan.cpp の1630行と1631行との間に、下記の4行を挿入。
(2013/9現在、差分ファイルは、http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVH264_SPHD_0.8.x.diff.txtから入手可能)

// for SPHD s 用変更
} else if (NetworkID==10 && ServiceID>32700) {
RemoteControlKeyID=ServiceID-32768;
// for SPHD s 用変更

6. VS2010で、TVTest.slnを開く。
7. TVTestをビルド。
(注)
 ※ビルドの際、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目は、「マルチスレッド/MT)」などにしておく。
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。

 以上でTVTest 0.9.0の修正完了。 TVCAS_B25.tvcas ファイルと併用することで地デジBS/CSが、 TVCAS_B1.tvcas ファイルと併用することでスカパープレミアムサービスが、それぞれ視聴可能となる。


TVCAS_attachment でBonCasClientを使う際の修正方法
BonCasClientの修正方法

 TVTest 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


TVTest_Image.dll のビルド方法

 TVTest_Image.dll もVer.0.8.2以降、必要なファイルやslnファイルが元から準備されるようになったので、ビルドが容易になった。
 src\TVTest_Image\TVTest_Image.sln を実行するだけで、
 src\Win32\Release\TVTest_Image.dll  が作成される。


TVCAS_B1.tvcas のビルド方法
 TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


プログラム起動オプション
 ver.0.9.0develop より、以下のような起動オプションが追加されている。

・コマンドラインオプション

/mpeg2 MPEG-2を有効
/h264  H.264を有効
/h265  H.265を有効
/1seg  ワンセグモード


・iniファイルオプション
 以下のように記載すると、放送種別毎にtvcasファイルを切替できる模様。

[CasLibraryNetwork]
FFFFFFFF=TVCAS_B25.tvcas
0004FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0006FFFF=TVCAS_B25.tvcas
0007FFFF=TVCAS_B25.tvcas
000AFFFF=TVCAS_B1.tvcas
0001FFFF=TVCAS_B1.tvcas
0003FFFF=TVCAS_B1.tvcas

 但しカードリーダーがPCに直接USB接続されている場合にしかうまく機能しないようなので、これまでと同様に、地デジ用、BS/CS用、スカパープレミアム用、などで別フォルダーにプログラムをコピーし、使用する方が使い勝手は良い。


ワンセグ放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestでワンセグ放送も視聴可能となった。
 ワンセグ放送を視聴する場合には、・設定→再生画面にある、「ワンセグ フレームレートの調整を行う(A)」という項目のチェックを外しておくと良い。
 地デジ視聴時に、TVTest画面上をマウス右クリックし、「ワンセグモード(1)」を選ぶことで、ワンセグ放送に切り替え可能。
 ワンセグ放送視聴にはB-CASカードが不要なため、カードリーダー等が無い環境でも視聴できる。


4K放送の視聴
 ver.0.9.0develop より、TVTestで4K試験放送も視聴可能となった。
 但しTVTestで4K放送を視聴するには、H.265/HEVCデコーダを準備する必要がある。
 但しTVTestで4K放送を視聴するには、H.265/HEVCデコーダを準備する必要がある。
 2014/6現在ではWindowsで汎用的に利用可能なH.265/HEVCデコーダを単独で入手するのは困難。
 H.265/HEVCデコーダは、LAV Filtersをインストールすることで、入手可能。
 githubの LAVFilters ページからインストーラーを入手し、デフォルトでインストールすると、TVTest0.9.0のH.265/HEVCデコーダ選択画面で「LAV Video Decoder」が選択できるようになり、4K放送が視聴可能となる。
 サイバーリンク PowerDVD 14 UltraにもH.265/HEVCデコーダが付属しているが、TVTestからは利用できない模様。今後の開発に期待。
 4K放送の視聴に関しては、4K放送の視聴・録画方法の記事も参照願います。



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2014/05/25

4K放送の視聴・録画方法

(2015/12/26追記)
 TVTest0.9.0(2014/12/1以降)のビルド方法の解説記事に、LAV Filtersを用いた4K放送の視聴方法に関する記載を追加しました。


(2014/06/22追記)
 2014/5/31に公開された開発バージョンTVTest0.9.0develop では、標準で4K放送の視聴に対応しているので、今後はTVH264_SPHDではなくTVTest0.9.0を用いる方が良いと思われる。TVTest0.9.0(2014/11/30以前)のビルド方法の解説記事、及びTVTest0.9.0(2014/12/1以降)のビルド方法の解説記事参照。


2014/6/2の13:00から、スカパープレミアムサービスの502チャンネル「Channel4K」(ちゃんねるよんけい)で、4Kの衛星放送(試験放送)が開始される。当面は1日6時間程度(基本は13時から19時)の放送で、フレームレートは60P(毎秒60フレームのプログレッシブ走査)。
放送の詳細は次世代放送推進フォーラムのホームページ参照。

 既に2014/5/20から4K試験放送の電波が送信されており、受信可能になっているが、これを通常のTVで視聴しようとすると、4K試験放送の受信/録画に対応したチューナが必要となるので、まずは試しにPCで視聴してみるのが良さそう。
 但しTVH264_SPHDで4K試験放送を受信するためには、種々設定変更やプログラムの改造が必要となるので、修正点を以下にまとめる。


BonDriverの修正

 4K試験放送波はJcsat3A-TP01で放送されるので、BonDriver のiniファイル内にある、 [Channel] 欄に
 Jcsat3A-TP01=3V12268H
を追記する。
 Jcsat3A-TP01 は以前の標準画質放送で使用されていたが、標準画質放送は2014年5月で終了したので、BonDriverに
 Jcsat3A-TP01=3V12268
の記載が残っていたら、この際削除しておいた方が良い。


EDCBでの録画方法

 特にプログラムの修正等は必要ない。BonDriverの修正ができていれば、EDCBでチャンネルスキャンするとChSet4.txtファイルに
JCSAT3A/TP1 試験電波 スカパー! 0 0 10 12289 33270 173 0 0 0
などの記載が、またChSet5.txtファイルに
試験電波 スカパー! 10 12289 33270 1 0 0 1
などの記載が追加される。
但し4K試験放送を録画予約する際には、EpgTimerでの予約時に、録画モードを「指定サービス」ではなく「全サービス」に変更する必要がある。


TVH264_SPHD の修正

 4K試験放送を認識するためには、プログラムの修正が必要。ソースコードの修正箇所のみを以下に記載する。実行ファイルのビルド方法は、以下の関連記事を参照。
TVTest及びTVH264_SPHD 0.8.2のビルド方法
TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法
 但し現状ではTVH264_SPHD は4K放送の視聴に対応していないので、チャンネルは検出できても放送を見ることはできない。

[修正1]
 \src\BonTsEngine\Common.h の47行目の次に、以下の3行を追加。

// for SPHD s 用変更
#define SERVICE_TYPE_4K 0xAD // 4K
// for SPHD s 用変更

[修正2]
 \src\ChannelScan.cpp のソースコードから、
#ifdef TVTEST_RADIO_SUPPORT
・・・・・
#endif
という記載を検索し、検索された3か所をそれぞれ以下の通り修正。


#ifdef TVTEST_RADIO_SUPPORT
     && ServiceInfo.ServiceType!=SERVICE_TYPE_DIGITALAUDIO
// for SPHD s 用変更
#else
     && ServiceInfo.ServiceType!=SERVICE_TYPE_4K
// for SPHD s 用変更
#endif


#ifdef TVTEST_RADIO_SUPPORT
     || it->ServiceType==SERVICE_TYPE_DIGITALAUDIO
// for SPHD s 用変更
#else
     || it->ServiceType==SERVICE_TYPE_4K
// for SPHD s 用変更
#endif


#ifdef TVTEST_RADIO_SUPPORT
  || ServiceType==SERVICE_TYPE_DIGITALAUDIO
// for SPHD s 用変更
#else
  || ServiceType==SERVICE_TYPE_4K
// for SPHD s 用変更
#endif



録画ファイルの再生

 現状では、4K試験放送波はTVH264_SPHD では再生できない。
 従い、一旦録画したうえで、サイバーリンク PowerDVD 14 Ultra、 MPC-BEなど、4K放送の再生に対応したソフトで視聴する。
 MPC-BEは、MPC-BE プロジェクトのホームページから入手可能。
管理人が試しに5/24の試験放送を受信した画像を、以下に添付する。

4ktest20140524_be_2

ソフトウェアのデコーダーが最適化されていないのか、CPUが100%フル稼働でも再生が追いつかない状態だった。



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2014/05/11

TVTest及びTVH264_SPHD 0.8.2のビルド方法

2014/5/11に、TVTestの新バージョン0.8.2ソースプログラムが、デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料として、https://github.com/DBCTRADO/TVTest のホームページに公開された。

 2013/9/20に公開されたバージョン0.8.1からはバグ修正程度の変更だが、念のためバージョンアップをお勧めする。
基本的にはVer.0.8.1と同じ修正でビルドすればよいが、Ver.0.8.2になってさらにビルドが容易になったため、再度ソースの修正方法、ビルド方法を解説する。


TVTest(0.8.2)のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.8.2ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・TVTest 0.8.0ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。一部のソースコードを旧バージョンのものと入れ替える必要があるため、旧バージョンのソースも必要となる。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)
※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
1. TVTest 0.8.2ソースが含まれた、"TVTest-master.zip"を解凍する。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】のソースファイルをコピー。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにソースファイルがあるので、*.cpp、*.h の拡張子があるファイルを全て、TVTest 0.8.2の"\src\BaseClasses"にコピーする(baseclasses.sln、baseclasses.vcproj、は不要)。
3. TVTest0.8.0のソースファイルから、
 BonTsEngine\CasProcessor.cpp
 BonTsEngine\CasProcessor.h
 の2ファイルを抜き出し、TVTest 0.8.2の"\src\BonTsEngine"フォルダーにある同名のファイルに上書きコピーする。
 またtvcas_attachmentのソースファイルから、
 TVCAS\TVCAS.h
 のファイルを抜き出し、TVTest 0.8.2の"\src\BonTsEngine"フォルダーにコピーする。
4. TVTest 0.8.2ソースの"\src\DtvEngine"フォルダーの、 DtvEngine.cpp に、 http://pastebin.com/Jw5FJrLE の修正を適用する。
5. VS2010で、TVTest.slnを開く。
6. TVTestをビルド。
(注)
 ※ビルドの際、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目は、「マルチスレッド/MT)」などにしておく。
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。

 以上でTVTest 0.8.2の修正完了。 TVCAS_B25.tvcas ファイルと併用することで視聴可能となる。


TVCAS_attachment でBonCasClientを使う際の修正方法
BonCasClientの修正方法

 TVTest 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。


TVH264_SPHD (0.8.2)のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.8.2ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
・TVTest 0.8.0ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。一部のソースコードを旧バージョンのものと入れ替える必要があるため、旧バージョンのソースも必要となる。
・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
・Visual Studio 2010 以下VS2010)
※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
1. TVTest 0.8.2ソースが含まれた、"TVTest-master.zip"を解凍する。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】のソースファイルをコピー。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにソースファイルがあるので、*.cpp、*.h の拡張子があるファイルを全て、TVTest 0.8.2の"\src\BaseClasses"にコピーする(baseclasses.sln、baseclasses.vcproj、は不要)。
3. TVTest0.8.0のソースファイルから、
 BonTsEngine\CasProcessor.cpp
 BonTsEngine\CasProcessor.h
 の2ファイルを抜き出し、TVTest 0.8.2の"\src\BonTsEngine"フォルダーにある同名のファイルに上書きコピーする。
 またtvcas_attachmentのソースファイルから、
 TVCAS\TVCAS.h
 のファイルを抜き出し、TVTest 0.8.2の"\src\BonTsEngine"フォルダーにコピーする。
4. TVTest 0.8.2ソースの"\src\DtvEngine"フォルダーの、 DtvEngine.cpp に、 http://pastebin.com/Jw5FJrLE の修正を適用する。
5. ChannelScan.cpp の1601行に、下記の4行を挿入。
(2013/9現在、差分ファイルは、http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVH264_SPHD_0.8.x.diff.txtから入手可能)

// for SPHD s 用変更
} else if (NetworkID==10 && ServiceID>32700) {
RemoteControlKeyID=ServiceID-32768;
// for SPHD s 用変更

6. TVTest.rc の805行を、下記のようにコメントアウトする。

// for SPHD s 用変更
// AUTOCHECKBOX "契約情報の更新(EMM処理)を行う(&M)",IDC_OPTIONS_ENABLEEMMPROCESS,8,204,136,9


7 TVTest.rc の734行にあるバージョン表示情報を、下記を参考に修正する。

// for SPHD s 用変更
CTEXT "デジタル放送総合技術研究開発機構\r\nオリジナル作者: 拡張ツール中の人 氏\r\n改造版作者: Meru-co氏\r\n\r\nTVH264 for SPHD ver.0.2.1 by DTV板スカパーHDスレ2 の 359 氏\r\nTVH264 for SPHD ver.0.5.3 (0.7.22) s33 by forepaw.",IDC_ABOUT_INFO,72,32,144,32,SS_OWNERDRAW

8. VS2010で、TVTest.slnを開く。
9. TVH264_HDのプロジェクト名をTVH264_SPHDに変更。
10. TVTestをビルド。

(注)
 ※ビルドの際、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目は、「マルチスレッド/MT)」などにしておく。
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。
 以上でTVH264_SPHD 0.8.2の修正完了。 TVCAS_B1.tvcas ファイルと併用することで視聴可能となる。


TVTest_Image.dll のビルド方法

 TVTest_Image.dll も、Ver.0.8.2から必要なファイルやslnファイルが元から準備されるようになったので、ビルドが容易になった。
 src\TVTest_Image\TVTest_Image.sln を実行するだけで、
 src\Win32\Release\TVTest_Image.dll  が作成される。


TVCAS_B1.tvcas のビルド方法

 TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法のページを参照願います。



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2014/04/20

2014年の新規開局・周波数変更情報

2014年も5月末の標準画質放送終了などに伴い、毎月のように新規開局や放送周波数が予定されている。これらを視聴・録画する際には、BonDriverのiniファイル修正、TVH264_SPHD、EDCB、の設定変更が必要となる。

(注)2014/10/1:2014/10/1の周波数大移動に伴い、チャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/9/26:2014/9/25の周波数大移動に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/8/19:2014/8/19の周波数大移動に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/7/5:2014年7月以降の放送周波数変更予定情報を追記。
(注)2014/6/30:2014/6/30の周波数大移動に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/6/24:2014/6/24の周波数大移動に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/6/1:2014/6の周波数追加、新規開局、放送終了に伴い、iniファイルとチャンネル設定ファイルを差替。
(注)2014/4/1:2014/4の周波数一部変更及び新規開局に伴い、チャンネル設定ファイルを差替。


2014/07以降の放送周波数変更予定:

1)2014/8/18 : JCSAT-4BのTP03,04,06,07,08,11,12,15,16を、TP17~32の空きエリアに移動。
2)2014/9/24 : JCSAT-4Bの数chを別エリアに移動。
3)2014/9/30 : JCSAT-4Bの数ch、JCSAT-3AのTP14 を、JCSAT-3AのTP17~25の空きエリアに移動。
 いずれの変更でも変更された翌日に、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBでのチャンネルスキャンによる更新、が必要となる予定。
 変更後のiniファイル等は、変更内容確認後に本サイトへ掲載させていただきます。


2014/10/01の変更点:

1)2014/10/1に、JCSAT3A,JCSAT4A で周波数の移動が行われたため、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新が必要。


2014/09/25の変更点:

1)2014/09/25に、JCSAT3A,JCSAT4A で周波数の大移動が行われたため、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新、が必要。


2014/08/19の変更点:

1)2014/08/19に、JCSAT4A 内で周波数の大移動が行われたため、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新、が必要。


2014/06/30の変更点:

1)2014/06/30に、JCSAT4A 内で周波数の大移動が行われたため、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新、が必要。


2014/06/24の変更点:

1)2014/06/24に、JCSAT3A 内で周波数の大移動が行われたため、BonDriverのiniファイル修正、TVTest及びEDCBにてチャンネルスキャンによる更新、が必要。


2014/05/31、2014/06/01、2014/06/02の変更点:

1)2014/06/02に、4K試験放送開始。
 JCSAT3A/TP1 Ch.502/Channel4K

2)2014/06/01に、以下の2チャンネルが新規開局。
 JCSAT4A/TP4  Ch.528/セレクトショッピング
 JCSAT4A/TP6  Ch.529/ベターライフ

3)2014/05/31に、以下の2チャンネルが放送終了。
 JCSAT4A/TP6  Ch.520/InstrucTV
 JCSAT4A/TP6  Ch.970/Vシアター

4)2014/05/31に、「標準画質チャンネル」が放送終了。


2014/04/01、2014/04/26の変更点:

1)2014/04/01に、以下の2チャンネルが新規開局。
 JCSAT4A/TP11 Ch.701/地方競馬ナイン
 JCSAT4A/TP4  Ch.702/地方競馬ナイン

2)2014/04/26に、以下の1チャンネルが新規開局。
 JCSAT4A/TP7 Ch.515/エムエヌシー

3)2014/04/01に、以下の1チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP16 Ch.617/TBSチャンネル2


対応方法:
1)2014/9/25の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20140925.zip (2.7K) (2014/9/26 00:00更新) )

2014/8/19の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 
ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20140819.zip (2.7K) (2014/8/19 22:00更新) )

2014/6/30の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 
ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20140630.zip (2.7K) (2014/6/30 7:00更新) )

2014/6/24の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 
ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20140624.zip (2.7K) (2014/6/24 23:00更新) )

2014/6/2の変更では、BonDriverのiniファイルを修正する必要がある。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 
ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20140602.zip (2.8K) (2014/5/26 00:00更新) )

2014/4/1の変更では、BonDriverのiniファイルは修正不要。
 (iniファイルの例は、以下を参照。 
ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini.zip (5.4K) (2013/7/10 00:00更新) )

なお、Spinelを使用している場合は、iniファイル修正後以下のスキャンを実施する前に、Spinelを再起動すること。

2)TVH264_SPHD、あるいはTVTest ver0.9.0以降で、再度チャンネルスキャン実施。

3)EDCBのチャンネル設定ファイル修正。
 EDCBでチャンネルスキャンを実施すると、 ドライバー名.ChSet4.txt というファイルと、 ChSet5.txt というファイルが更新されるが、古い ChSet5.txt を残したままスキャンすると、古い放送波の情報が残ってしまう。慣れてくれば、再スキャンするよりもエディターなどで直接 ChSet4.txt ファイルと、 ChSet5.txt ファイルを編集する方が簡単に対応できる。
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。
ダウンロード ChSet_20141001.zip (11.8K)
 (2014/10/1 22:00更新)

ダウンロード ChSet_20140925.zip (11.5K)
 (2014/9/26 00:00更新)


ダウンロード ChSet_20140823.zip (11.3K)
 (2014/8/23 22:00更新)


ダウンロード ChSet_20140819.zip (10.2K)
 (2014/8/19 22:00更新)

 ダウンロード ChSet_20140630.zip (11.4K)
 (2014/6/30 07:00更新,23:30差替)


ダウンロード ChSet_20140624.zip (11.3K)
 (2014/6/25 00:00更新,00:05差替)

ダウンロード ChSet4_20140101.zip (8.5K)
 (2014/4/1 00:00更新)

4)EpgTimerの設定変更
 EpgTimerの自動予約登録、番組表表示、EPG取得有無、等の設定は、必要に応じ手動で更新する必要がある。

5)EpgDataCap_Bon.iniの確認
 録画fileでDROPが多発する時の対処法の記事を元にEpgDataCap_Bon.iniを変更していたのであれば、記載の確認修正が必要となる可能性あり。



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2013/09/28

2013年10月~2015年3月の質問/コメント

こちらのページでの質問受け付けは終了しましたので、新たな質問/コメント等は「質問/コメント等はこちらへ」のページにお願いします。

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注)有料放送の不正視聴に関係するようなコメントはお断りします。



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2013/09/27

TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法

2013/9/20に、TVTestの新バージョン0.8.1ソースプログラムが、デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料として、https://github.com/DBCTRADO/TVTest のホームページに公開された(2013/9/25にわずかな修正有り)。

 昨年9月に公開されたバージョン0.8.0は、不具合等が多数あったが、新バージョンになって動作も安定してきており、かつスカパープレミアムで使うと便利な新機能も搭載されているので、そろそろTVTest及びTVH264_SPHDのバージョンアップをお勧めする。
特に、バージョン0.8.0から追加された、「チャンネルスキャンの方法を変更」機能により、放送休止中のチャンネルもスキャンできるようになった。これまでは放送休止中の時間を避けてスキャンしないと、放送波が検出できなかったが、本機能によりその問題が解決されている。
但し公開されているのはソースコードのみであり、実行形式のファイルは含まれていない。かつ実用的に用いるためには自分でソースコードを修正してからビルドしなおす必要がある。
従い、別ページにて解説したTVTest0.8.1のビルド方法に続き、このページでは、TVH264_SPHDの修正方法、ビルド方法、TVCAS_attachmentをB1decorderに対応させる方法、を解説する。
(あわせてTVH264_SPHDのバージョンアップ方法Windows8への対応方法TVTest 0.8.1のビルド方法 の記事も参照願います。)


TVH264_SPHD (0.8.1)のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.8.1ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・TVTest 0.8.0ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。一部のソースコードを旧バージョンのものと入れ替える必要があるため、旧バージョンのソースも必要となる。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・faad2-2.7.zip (FAAD2 Source をAudioCoding.comから入手)
 ・(参考)TVH264_SPHD_053.zip に含まれている、Src_s33フォルダ内の各ファイル(修正箇所を確認する際に役立つ)。 (⇒複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)
※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
1. 【「FAAD2」(libfaad.lib)】をビルド
  "faad2-2.7.zip"を展開、"frontend\faad.sln"をVS2010で開いて(途中、変換ウィザードが出る)ビルドする。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】をビルド。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにある"baseclasses.sln"を開いてビルドする。
3. TVTest 0.8.1ソースが含まれた、"TVTest-master.zip"を展開する。
4. TVTest0.8.0のソースファイルから、
 BonTsEngine\CasProcessor.cpp
 BonTsEngine\CasProcessor.h
 の2ファイルを抜き出し、TVTest 0.8.1ソースのBonTsEngineフォルダーにある同名のファイルに上書きコピーする。
 またtvcas_attachmentのソースファイルから、
 TVCAS\TVCAS.h
 のファイルを抜き出し、TVTest 0.8.1ソースのBonTsEngineフォルダーにコピーする。
5. TVTest0.8.1のソースファイルの、 DtvEngine\DtvEngine.cpp に、 http://pastebin.com/Jw5FJrLE の修正を適用する。
6. ChannelScan.cpp の1601行に、下記の4行を挿入。
(2013/9現在、差分ファイルは、http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVH264_SPHD_0.8.x.diff.txtから入手可能)

// for SPHD s 用変更
} else if (NetworkID==10 && ServiceID>32700) {
RemoteControlKeyID=ServiceID-32768;
// for SPHD s 用変更

7. TVTest.rc の805行を、下記のようにコメントアウトする。

// for SPHD s 用変更
// AUTOCHECKBOX "契約情報の更新(EMM処理)を行う(&M)",IDC_OPTIONS_ENABLEEMMPROCESS,8,204,136,9

8. TVTest.rc の734行にあるバージョン表示情報を、下記を参考に修正する。

// for SPHD s 用変更
CTEXT "デジタル放送総合技術研究開発機構\r\nオリジナル作者: 拡張ツール中の人 氏\r\n改造版作者: Meru-co氏\r\n\r\nTVH264 for SPHD ver.0.2.1 by DTV板スカパーHDスレ2 の 359 氏\r\nTVH264 for SPHD ver.0.5.3 (0.7.22) s33 by forepaw.",IDC_ABOUT_INFO,72,32,144,32,SS_OWNERDRAW

9. VS2010で、TVTest.slnを開く。
10. TVH264_HDのプロジェクト名をTVH264_SPHDに変更。
11. TVH264プロジェクトのプロパティを開き、上記"baseclasses"フォルダを「追加のインクルードディレクトリ」に加える。また、同フォルダにある"Release" フォルダ、および"libfaad.lib"が生成されたフォルダを「追加のライブラリディレクトリ」に加える。
12. TVH264_SPHDをビルド。
(注)
 ※ビルドの際、LNK2005エラーが解決できなかったら、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目が一致しているか再度確認。【faad.sln】、【baseclasses.sln】、【Test.sln】の設定を全て、「マルチスレッドDLL8/MD)」などで統一する。
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルが Release フォルダーに生成される。

 以上でTVH264_SPHD 0.8.1の修正完了。
 下記の修正で作成される TVCAS_B1.tvcas ファイルと併用することで、スカパープレミアムが視聴可能となる。


TVCAS_B1.tvcas のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。
 ・TVCAS差分ファイル(2013/09現在、http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVCAS_B25_SPHD.diff.txtから入手可能)

[手順]
1. TVCAS\Multi2Decoder.h の18行目にある、
 #define MULTI2_SIMD_ICC  の行をコメントアウト

2. ICC\Multi2Decoder\Multi2DecoderSIMD.cpp の2行目にある、
 "../../BonTsEngine/Multi2Decoder.h"
 を
 "../../TVCAS/Multi2Decoder.h"
 など、各自のフォルダー構成に合わせて正しい場所に修正

3. http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVCAS_B25_SPHD.diff.txt の記載を参考に、
 TVCAS\CardReader.cpp を以下の通り修正(全角スペースはタブに置換して下さい)。

--- CardReader.cpp.orig
+++ CardReader.cpp
@@ -401,6 +401,19 @@
   return false;
  }

+// for SPHD
+  // 初期化コマンドでスカパーHD用CASカードかどうか確認
+  static const BYTE InitSettingCmd[] = {0x80U, 0x5EU, 0x00U, 0x00U, 0x00U};
+  BYTE tmp[256] ;
+  DWORD RecvSize = sizeof(tmp) ;
+  if ( !Transmit( InitSettingCmd, sizeof(InitSettingCmd), tmp, &RecvSize ) ||
+   RecvSize != 46 ) {
+   Close();
+   SetError(TEXT("スカパーHD用ではないカードです。"));
+   return false;
+  }
+// for SPHD
+
  LPTSTR pszReaderName;
  BYTE Atr[32];
  DWORD dwReaderLen = SCARD_AUTOALLOCATE, dwState, dwProtocol, dwAtrLen = sizeof(Atr);
@@ -907,7 +907,7 @@
 if (!GetLibraryFunc(m_hLib, pEstablishContext, "CasLinkEstablishContext")
 || !GetLibraryFunc(m_hLib, pListReaders, FUNC_NAME("CasLinkListReaders"))
 || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkReleaseContext, "CasLinkReleaseContext")
-  || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkConnect, "CasLinkConnect")
+  || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkConnect, FUNC_NAME("CasLinkConnect"))
 || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkDisconnect, "CasLinkDisconnect")
 || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkTransmit, "CasLinkTransmit")) {
  ::FreeLibrary(m_hLib);

4. http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVCAS_B25_SPHD.diff.txt の記載を参考に、
 TVCAS/CasCard.cpp を以下の通り修正(全角スペースはタブに置換して下さい)。

--- CasCard.cpp.orig
+++ CasCard.cpp

@@ -183,7 +183,9 @@
 BYTE RecvData[RECEIVE_BUFFER_SIZE];

 // 初期設定条件コマンド送信
- static const BYTE InitSettingCmd[] = {0x90U, 0x30U, 0x00U, 0x00U, 0x00U};
+// for SPHD s 用変更
+// static const BYTE InitSettingCmd[] = {0x90U, 0x30U, 0x00U, 0x00U, 0x00U};
+ static const BYTE InitSettingCmd[] = {0x80U, 0x5EU, 0x00U, 0x00U, 0x00U}; //
INITIAL_SETTING_CONDITIONS_CMD {CLA, INS, P1, P2, P3}
 ::ZeroMemory(RecvData, sizeof(RecvData));
 dwRecvSize = sizeof(RecvData);
 TRACE(TEXT("Send \"Initial Setting Conditions Command\"\n"));
@@ -192,11 +194,15 @@
  return false;
 }

- if (dwRecvSize < 57UL) {
+// for SPHD s 用変更
+// if (dwRecvSize < 57UL) {
+ if (dwRecvSize < 46UL) {
  SetError(ERR_TRANSMITERROR, TEXT("受信データのサイズが不正です。"));
  return false;
 }

+// for SPHD s 用変更
+/*
 // レスポンス解析
 m_CasCardInfo.CASystemID = ((WORD)RecvData[6] << 8) | (WORD)RecvData[7];
 ::CopyMemory(m_CasCardInfo.CardID, &RecvData[8], 6);  // +8 Card ID
@@ -233,6 +239,13 @@
  SetError(ERR_TRANSMITERROR, TEXT("カードIDが不正です。"));
  return false;
 }
+*/
+ // レスポンス解析
+ m_CasCardInfo.CASystemID = ((WORD)RecvData[0] << 8) | (WORD)RecvData[1]; // +0 CA System ID
+ ::CopyMemory(m_CasCardInfo.CardID, &RecvData[2], 6UL);     // +2 Card ID
+ ::CopyMemory(m_CasCardInfo.SystemKey, &RecvData[8], 32UL);     // +8 Descrambling system key
+ ::CopyMemory(m_CasCardInfo.InitialCbc, &RecvData[8], 8UL);     // +8 Descrambler CBC initial value
+// for SPHD s 用変更

 // ECMステータス初期化
 ::ZeroMemory(&m_EcmStatus, sizeof(m_EcmStatus));
@@ -407,7 +420,9 @@
 }

 // バッファ準備
- static const BYTE EcmReceiveCmd[] = {0x90, 0x34, 0x00, 0x00};
+// for SPHD s 用変更
+// static const BYTE EcmReceiveCmd[] = {0x90, 0x34, 0x00, 0x00};
+ static const BYTE EcmReceiveCmd[] = {0x80, 0x34, 0x00, 0x00}; // ECM_RECEIVE_CMD {CLA, INS, P1, P2}
 BYTE SendData[MAX_ECM_DATA_SIZE + 6];
 BYTE RecvData[RECEIVE_BUFFER_SIZE];
 ::ZeroMemory(RecvData, sizeof(RecvData));
@@ -426,6 +441,8 @@
  return NULL;
 }

+// for SPHD s 用変更
+/*
 // サイズチェック
 if (dwRecvSize != 25UL) {
  ::ZeroMemory(&m_EcmStatus, sizeof(m_EcmStatus));
@@ -459,11 +476,35 @@
 SetError(ERR_ECMREFUSED, ECM_REFUSED_ERROR_TEXT);

 return NULL;
+*/
+ // サイズチェック
+ if (dwRecvSize != 22UL) {
+  ::ZeroMemory(&m_EcmStatus, sizeof(m_EcmStatus));
+//  SetError(ERR_TRANSMITERROR, TEXT("ECMのレスポンスサイズが不正です。"));
+  SetError(ERR_ECMREFUSED, ECM_REFUSED_ERROR_TEXT);
+  return NULL;
+ }
+
+ // ECMデータを保存する
+ m_EcmStatus.dwLastEcmSize = dwEcmSize;
+ ::CopyMemory(m_EcmStatus.LastEcmData, pEcmData, dwEcmSize);
+
+ // レスポンス解析
+ ::CopyMemory(m_EcmStatus.KsData, &RecvData[0], sizeof(m_EcmStatus.KsData));
+
+ // 正常終了
+ ClearError();
+ return m_EcmStatus.KsData;
+// for SPHD s 用変更
+
}


const bool CCasCard::SendEmmSection(const BYTE *pEmmData, const DWORD dwEmmSize)
{
+
+// for SPHD s 用変更
+/*
 // 「EMM Receive Command」を処理する
 if (!m_pCardReader) {
  SetError(ERR_CARDNOTOPEN, CARD_NOT_OPEN_ERROR_TEXT);
@@ -516,6 +557,10 @@
  SetError(ERR_EMMERROR, TEXT("EMMが受け付けられません。"));
  break;
 }
+*/
+// for SPHD s 用変更
+
+ SetError(ERR_EMMERROR, TEXT("EMMが受け付けられません。"));

 return false;
}

5. http://www2.wazoku.net/2sen/dtvvup/source/TVCAS_B25_SPHD.diff.txt の記載を参考に、
 TVCAS/TsDescrambler.cpp を以下の通り修正(全角スペースはタブに置換して下さい)。

--- TVCAS/TsDescrambler.cpp.org
+++ TVCAS/TsDescrambler.cpp
@@ -1221,7 +1221,11 @@
 if (PayloadSize < MIN_ECM_DATA_SIZE || PayloadSize > MAX_ECM_DATA_SIZE)
  return false;

+// for SPHD s 用変更
+/*
 // ECMが変わったらキー取得が成功するまで無効にする
+ // (最初ECM本体のKsが変化したか比較するようにしたが、
+ //  ECM本体とECM応答のKsの変化は一致するわけではない)
 m_Multi2Lock.Lock();
 if (m_LastChangedKey == 1) {
  m_bEvenKeyValid = false;
@@ -1229,6 +1233,7 @@
  m_bOddKeyValid = false;
 }
 m_Multi2Lock.Unlock();
+*/

 // 前のECM処理が終わるまで待つ
 if (!m_EcmProcessEvent.IsSignaled()) {

6. TVCAS\TVCAS_B25.h の14行目を、以下のように修正する。

// for SPHD s 用変更
//#define TVCAS_MODULE_NAME  "TVCAS B-25"
#define TVCAS_MODULE_NAME "TVCAS B-1"
// for SPHD s 用変更

7. TVCAS\TVCAS_B25.h の16行目を、以下のように修正する。

// for SPHD s 用変更
//#define TVCAS_MODULE_ORIGINAL_FILE_NAME "TVCAS_B25.tvcas"
#define TVCAS_MODULE_ORIGINAL_FILE_NAME "TVCAS_B1.tvcas"
// for SPHD s 用変更

8. TVCAS\TVCAS_B25.def のファイル名を、 TVCAS_B1.def に変更する。
9. TVCAS\CardReader.h の4行目に、以下の2行を追加する。

 #define CARDREADER_SCARD_DYNAMIC_SUPPORT
 #define CARDREADER_BONCASCLIENT_SUPPORT

10. TVCAS\TVCAS.sln を開く。
11. TVCAS_B25 のプロジェクト名を TVCAS_B1 に変更。
12. TVCAS_B1をビルドすると、 TVCAS_B1.tvcas ファイルが生成される。



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2013/09/26

TVTest 0.8.1のビルド方法

2013/9/20に、TVTestの新バージョン0.8.1ソースプログラムが、デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料として、https://github.com/DBCTRADO/TVTest のホームページに公開された(2013/9/25,10/7にわずかな修正有り)。

 昨年9月に公開されたバージョン0.8.0は、不具合等が多数あったが、新バージョンになって動作も安定してきており、かつスカパープレミアムで使うと便利な新機能も搭載されているので、そろそろTVTest及びTVH264_SPHDのバージョンアップをお勧めする。
但し公開されているのはソースコードのみであり、実行形式のファイルは含まれていない。かつ実用的に用いるためには自分でソースコードを修正してからビルドしなおす必要がある。
従い、まずこのページにて、TVTest0.8.1の修正方法、ビルド方法を解説する。
引き続き、別のページにて、TVH264_SPHDの修正方法、ビルド方法を解説する。
(あわせて、Windows8への対応方法の記事も参照願います。)

なお、TVCAS_attachment、およびBonCasClient、双方にバグがあるため、TVTest0.8.1ではBonCasClientが使えなくなっている。TVTest0.8.1でBonCasClientを使用するためには両者のバグを修正する必要があるので、こちらについても追加で解説する。


TVTest(0.8.1)のビルド方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVTest 0.8.1ソース。(デジタル放送汎用視聴プログラム実装研究資料のサイトから入手。ホームページのソースファイルを1個ずつダウンロードするのではなく、右側のカラムにある、「Download ZIP」のボタンをクリックしてZIPファイルを入手し、解凍する。)
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、 tvcas_attachment_20120915.7z などの名前で検索してみてください)。
 ・TVTest 0.8.0ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。一部のソースコードを旧バージョンのものと入れ替える必要があるため、旧バージョンのソースも必要となる。
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・faad2-2.7.zip (FAAD2 Source をAudioCoding.comから入手)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)
※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
1. 【「FAAD2」(libfaad.lib)】をビルド
  "faad2-2.7.zip"を展開、"frontend\faad.sln"をVS2010で開いて(途中、変換ウィザードが出る)ビルドする。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】をビルド。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにある"baseclasses.sln"を開いてビルドする。
3. TVTest 0.8.1ソースが含まれた、"TVTest-master.zip"を展開する。
4. TVTest0.8.0のソースファイルから、
 BonTsEngine\CasProcessor.cpp
 BonTsEngine\CasProcessor.h
 の2ファイルを抜き出し、TVTest 0.8.1ソースのBonTsEngineフォルダーにある同名のファイルに上書きコピーする。
 またtvcas_attachmentのソースファイルから、
 TVCAS\TVCAS.h
 のファイルを抜き出し、TVTest 0.8.1ソースのBonTsEngineフォルダーにコピーする。
5. TVTest0.8.1のソースファイルの、 DtvEngine\DtvEngine.cpp に、 http://pastebin.com/Jw5FJrLE の修正を適用する。
6. VS2010で、TVTest.slnを開く。
7. TVTestプロジェクトのプロパティを開き、上記"baseclasses"フォルダを「追加のインクルードディレクトリ」に加える。また、同フォルダにある"Release" フォルダ、および"libfaad.lib"が生成されたフォルダを「追加のライブラリディレクトリ」に加える。
8. TVTestをビルド。
(注)
 ※ビルドの際、LNK2005エラーが解決できなかったら、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目が一致しているか再度確認。【faad.sln】、【baseclasses.sln】、【Test.sln】の設定を全て、「マルチスレッドDLL8/MD)」などで統一する。
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。

 以上でTVTest 0.8.1の修正完了。 TVCAS_B25.tvcas ファイルと併用することで視聴可能となる。


TVCAS_attachment でBonCasClientを使う際の修正方法

[用意+インストールするもの]
 ・TVCAS_attachment ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。

[手順]
1. TVCAS\CardReader.cpp のソースファイルを、下記の通り修正

--- CardReader.cpp.orig
+++ CardReader.cpp
@@ -907,7 +907,7 @@
if (!GetLibraryFunc(m_hLib, pEstablishContext, "CasLinkEstablishContext")
|| !GetLibraryFunc(m_hLib, pListReaders, FUNC_NAME("CasLinkListReaders"))
|| !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkReleaseContext, "CasLinkReleaseContext")
- || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkConnect, "CasLinkConnect")
+ || !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkConnect, FUNC_NAME("CasLinkConnect"))
|| !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkDisconnect, "CasLinkDisconnect")
|| !GetLibraryFunc(m_hLib, m_pCasLinkTransmit, "CasLinkTransmit")) {
::FreeLibrary(m_hLib);

2. TVCAS\Multi2Decoder.h の18行目にある、
 #define MULTI2_SIMD_ICC  の行をコメントアウト
3. ICC\Multi2Decoder\Multi2DecoderSIMD.cpp の2行目にある、
 "../../BonTsEngine/Multi2Decoder.h" を
 "../../TVCAS/Multi2Decoder.h" など、各自のフォルダー構成に合わせて正しい場所に修正
4. TVCAS\CardReader.h の4行目に、以下の2行を追加する。

#define CARDREADER_SCARD_DYNAMIC_SUPPORT
#define CARDREADER_BONCASCLIENT_SUPPORT

5. TVCAS\TVCAS.sln を開いてTVCAS_B25をビルドすると、 TVCAS_B25.tvcas ファイルが生成される。


BonCasClientの修正方法

[用意+インストールするもの]
 ・BonCasClient ソース(複数のサイトからダウンロードできるようなので、頑張って探してみてください)。

[手順]
1. BonCasClient.cpp のソースファイルを、下記の通り修正

--- BonCasClient.cpp.orig
+++ BonCasClient.cpp
@@ -122,7 +122,7 @@
*((LPCSTR *)mszReaders) = szReaderName;
return SCARD_S_SUCCESS;
}else{
-*pcchReaders = sizeof(szReaderName);
+*pcchReaders = sizeof(szReaderName) / sizeof(szReaderName[0]);
}
}

@@ -140,7 +140,7 @@
*((LPCWSTR *)mszReaders) = szReaderName;
return SCARD_S_SUCCESS;
}else{
-*pcchReaders = sizeof(szReaderName);
+*pcchReaders = sizeof(szReaderName) / sizeof(szReaderName[0]);
}
}

2. BonCasClient.sln を開いてBonCasClientをビルドすると、 BonCasClient.dll ファイルが生成される。



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2013/07/14

2013年6,7,11月周波数変更への対応法

2013年6月~7月にかけて、プレミアムサービスで新たな周波数帯が導入されたのに伴い、多くの局で放送周波数が変更された。これらを視聴・録画する際には、BonDriverのiniファイル修正、TVH264_SPHD、EDCB、の設定変更が必要となる。

  (注)2013/11/28:2013/11の周波数一部変更に伴い、チャンネル設定ファイルを差替。
(注)2013/10/1:2013/10からの新規開局に伴い、チャンネル設定ファイルを差替。


変更点:

1)プレミアムサービスの放送に利用される周波数帯の変更。
 ・新たに JCSAT3A/TP10 の周波数帯でプレミアムサービスの放送開始。
 ・JCSAT4A/TP9 の周波数帯はプレミアムサービスで使用されなくなった。

2)2013/06/25に、以下の3チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP12 Ch.546/鉄道チャンネル
 JCSAT4A/TP10 Ch.638/ミュージック・エア
 JCSAT4A/TP12 Ch.588/スカチャン8

3)2013/07/01に、以下の7チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP10 Ch.542/寄席チャンネル
 JCSAT4A/TP10 Ch.560/e-天気.net
 JCSAT4A/TP10 Ch.635 V☆パラダイス
 JCSAT3A/TP10 Ch.678 南関東地方競馬チャンネル
 JCSAT4A/TP10 Ch.965 チャンネル・ルビー
 JCSAT4A/TP10 Ch.966 Splash
 JCSAT4A/TP10 Ch.967 フラミンゴ

4)2013/07/09に、以下の9チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP10 Ch.589 スカチャン9
 JCSAT4A/TP8 Ch.594 スカチャン14
 JCSAT4A/TP8 Ch.600 FIGHTING TV サムライ
 JCSAT3A/TP10 Ch.612 テレ朝チャンネル2
 JCSAT4A/TP7 Ch.618 エンタメ~テレ☆
 JCSAT3A/TP10 Ch.630 イマジカBS
 JCSAT3A/TP7 Ch.644 歌謡ポップスチャンネル
 JCSAT4A/TP3 Ch.656 KBS World
 JCSAT3A/TP10 Ch.659 MONDO TV

5)変更された日時は不明だが、以下の3チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP6 Ch.518/フェニックステレビ
 JCSAT4A/TP11 Ch.523/ショップチャンネル
 JCSAT4A/TP7 Ch.545/フーディーズTV

6)2013/11/12に、以下の3チャンネルが周波数変更。
 JCSAT4A/TP24 スカチャン3
 JCSAT4A/TP6 スカパー!プロモ
 JCSAT4A/TP16 アジアドラマHD

対応方法:
1)BonDriverのiniファイル修正が必要。
 ・これまで使用されていなかった
 Jcsat3A-TP10=3H12448H
 をiniファイルに追加記述し、
 これまで使用されていた
 Jcsat4A-TP09=4V12388H
 をiniファイルから削除てください。
 (新しいiniファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini.zip (5.4K) (2013/7/10 00:00更新) )

2)TVH264_SPHDで再度チャンネルスキャン実施。

3)EDCBのチャンネル設定ファイル修正。
 EDCBでチャンネルスキャンを実施すると、 ドライバー名.ChSet4.txt というファイルと、 ChSet5.txt というファイルが更新されるが、古い ChSet5.txt を残したままスキャンすると、古い放送波の情報が残ってしまう。慣れてくれば、再スキャンするよりもエディターなどで直接 ChSet4.txt ファイルと、 ChSet5.txt ファイルを編集する方が簡単に対応できる。
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。
 ダウンロード ChSet4_20131112.zip (8.4K)
 (2013/7/10 00:00更新)(2013/10/1 新規開局に伴い更新)(2013/11/1 JCSAT3/TP02のスキャンが抜けていたのを修正)(2013/11/12 放送周波数一部変更に伴い更新)

4)EpgTimerの設定変更
 EpgTimerの自動予約登録、番組表表示、EPG取得有無、等の設定は、必要に応じ手動で更新する必要がある。

5)EpgDataCap_Bon.iniの確認
 録画fileでDROPが多発する時の対処法の記事を元にEpgDataCap_Bon.iniを変更していたのであれば、記載の確認修正が必要となる可能性あり。



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2013/02/24

2013年2,4,10月新規開局への対応法

2013年2月~4月にかけて、プレミアムサービスで新たに4局が開局される。これらを視聴・録画する際にはTVH264_SPHD、EDCB、の設定変更が必要となる。
(注)2013/10/1:2013/10からの新規開局に伴い、開局情報を追記。


2013/10/01の変更点:
1)以下の放送2局が新たに放送開始。
 JCSAT4A/TP11 Ch.687/JLC687プラス
 JCSAT4A/TP7 Ch.969/セクシーパラダイス

2)いくつかの局でチャンネル名称が変更。


2013/04/01の変更点:
1)以下のSD放送3局が新たに放送開始。
 JCSAT4A/TP7 Ch.617/TBSチャンネル2 (SD:2013/4/1開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.664/チャンネル銀河 (SD:2013/4/1開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.672/ディズニージュニア (SD:2013/4/1開始)

2)以下のチャンネルが放送終了。
 JCSAT3A/TP11 Ch.501/パーフェクトチョイスプレミア2(HD)
 JCSAT4A/TP12 Ch.596/スカチャン3D(HD)
 JCSAT4A/TP10 Ch.648/ユニバーサルチャンネル(HD)
 JCSAT4A/TP7 Ch.972/パーフェクトチョイスEX2(HD)
 JCSAT4A/TP3 Ch.973/パーフェクトチョイスEX3(SD)
 JCSAT4A/TP7 Ch.974/パーフェクトチョイスEX4(SD)
 JCSAT4A/TP7 Ch.975/パーフェクトチョイスEX5(SD)

3)以下のチャンネルが名称変更。
 ・Ch.611/テレ朝チャンネルHD ⇒ テレ朝チャンネル1
 ・Ch.612/朝日ニュースターHD ⇒ テレ朝チャンネル2
 ・Ch.518/鳳凰衛視 ⇒ フェニックステレビ


2013/02/23の変更点:
1)2/23,からCh.610で新たにFOX bs238が放送開始。
 JCSAT4A/TP16 Ch.610/FOX bs238 (HD:2/23開始)

2)上記放送開始に伴い、スカチャン8がJCSAT4A/TP16からJCSAT4A/TP7に放送周波数変更
 JCSAT4A/TP7 Ch.588/スカチャン8 (先だって移動済)


対応方法:
1)BonDriverのiniファイルは修正不要
 (iniファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini.zip (5.4K)

2)TVH264_SPHDで再度チャンネルスキャン実施。
3)EDCBのチャンネル設定ファイル修正。
 EDCBでチャンネルスキャンを実施すると、 ドライバー名.ChSet4.txt というファイルと、 ChSet5.txt というファイルが更新されるが、古い ChSet5.txt を残したままスキャンすると、古い放送波の情報が残ってしまう。慣れてくれば、再スキャンするよりもエディターなどで直接 ChSet4.txt ファイルと、 ChSet5.txt ファイルを編集する方が簡単に対応できる。
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。  ダウンロード ChSet4_20130709.zip (8.0K) (2013/7/10 00:00更新)(2013/10/1 新規開局に伴い更新)
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。  ダウンロード ChSet4_20131001.zip (8.3K) (2013/10/1 00:00更新)(2013/11/1 JCSAT3/TP02のスキャンが抜けていたのを修正)
 新しいChSetファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード ChSet4_20131101.zip (8.5K)(2013/11/1 00:00更新)(2013/11/12 周波数変更に伴い更新)
 新しいChSetファイルの例は、以下を参照。ダウンロード ChSet4_20131112.zip (8.4K)(2013/11/12 00:00更新)

4)EpgTimerの設定変更
 EpgTimerの自動予約登録、番組表表示、EPG取得有無、等の設定は、必要に応じ手動で更新する必要がある。

5)EpgDataCap_Bon.iniの確認
 録画fileでDROPが多発する時の対処法の記事を元にEpgDataCap_Bon.iniを変更していたのであれば、記載の確認修正が必要となる可能性あり。



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2013/01/06

スカパー!プレミアムサービス録画TIPS

 スカパー!プレミアムサービスをPCで録画・視聴する際に参考にな理想な情報を、TIPSとしてまとめた。
 今後も有用な情報が得られ次第更新する予定なので、定期的にアクセス願います。


  1. 画質を落とさずに録画ファイルのサイズを減らしたい。
     ⇒ TsSplitterを用いる。使用方法はメインページの「録画後のスクランブル解除」参照。
      スカパー!プレミアムサービスで録画したTSファイルには、EMM/ECMデータやEPGデータなど、画像と無関係のデータが大量に同時保存されている。TsSplitterで処理することによりこれらの不要データを削除できるため、ファイルサイズを大幅に低減可能。もし画像にスクランブル解除漏れがあった場合は、この処理であわせて修復可能。
      EDCBの「録画後BAT」に指定しておけば、録画後自動的にファイルサイズを減らして保管させることも可能。
      なお「H.264/AVCスマレン対応のTMSR4発売」ページでも解説したが、TMSR4でBDに保存する際にも同様の処理がなされるので、BDに保存する予定があるのなら重複して処理する必要はない。
      管理人のテスト例1:イマジカBSで録画した映画14作、実放送時間34.0時間、元ファイルサイズ108.2GByteをTsSplitterで処理したところ、PCでの処理時間108分で、処理後のファイルサイズ75.9GByteとなり、映像を劣化させることなく約70%のファイルサイズにまで圧縮できた。
      管理人のテスト例2:映画ロードオブザリング3部作、実放送時間10.0時間、元ファイルサイズ28.7GByteをTsSplitterで処理したところ、PCでの処理時間30分で、処理後のファイルサイズ19.4GByteとBD1枚で収納可能なファイルサイズになり、映像を劣化させることなく約67%に圧縮できた。

  2. BS/110度CSと、スカパープレミアムサービスとのファイルサイズ比較。
     同じ放送を、BSとスカパープレミアムサービスとで同時にPC録画し、ファイルサイズを比較した。映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」でのテスト結果は以下の通り。
    スターチャンネルでの比較
    ・BS-(1440×1080、mpeg2、放送時間131分):13.5GByte
    ・スカパープレミアムサービス(1440×1080、h.264、放送時間131分):7.15GByte
     BSとスカパープレミアムサービスの両者を同じ解像度で放送しているスターチャンネルでも、スカパープレミアムサービスの方が53%と約半分のファイルサイズに収まっている(実際には上記のEMM/ECMデータやEPGデータ削除が可能なので、さらにファイルサイズを圧縮可能)。
    WOWOWでの比較
    ・BS-(1920×1080、mpeg2、放送時間135分):19.7GByte
    ・スカパープレミアムサービス(1440×1080、h.264、放送時間135分):6.94GByte
     WOWOWはBSとスカパープレミアムサービスとで放送の解像度が異なるため、スカパープレミアムサービスの方が35%と約1/3のファイルサイズで録画可能。

  3. スカパー!プレミアムサービスの受信電波が弱い。
     ⇒ スカパー対応のラインブースターを導入すれば、かなり電波強度を改善できる。
      ラインブースターは、同軸ケーブルを長く使用して信号が弱くなる場合(ブロックノイズが出る)の補償に使う。ブースターは信号が弱くなる前、即ちできるだけアンテナに近い位置に設置する方が効果が高い。信号が弱くなった後や、もともと信号品質が悪い場合ブースターを使用しても効果が低い。
      但し電波が弱い場合、大半はパラボラアンテナの向きや仰角が微妙にずれているのが原因。アンテナを再度微調整してもなお電波が弱い場合、あるいはアンテナからチューナーまでの距離が遠く同軸ケーブルで電波が減衰している場合、には試してみる価値がある。
      衛星放送の場合、雪や雷雨での電波減衰による受信トラブルは避けられない。予め電波強度を高めておくことで、悪天候の影響を少しでも減らせることになる。
      管理人のテスト例:パラボラアンテナからチューナーまで20m以上4C同軸ケーブルを引き回している環境で、日本アンテナのCSB-C25-SPを導入したところ、TVH264_SPHDの信号レベル値で、導入前に平均57dB程度だったのが、導入後は82dBにまで改善した。



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2012/12/22

スカパーHD用ICカードの追加入手方法

 スカパー!プレミアムサービスをPCで視聴するためには、スカパーHD対応のICカードが必須。
もちろんスカパーHDチューナーを購入あるいはレンタルすれば入手できるが、PCで録画を始めると予備のICカードがあった方が便利と感じる時がある。(EMM更新の際にチューナーにカードを戻す必要があるが、その間はPCで録画できない、など)。
 この記事では、追加でスカパーHD用ICカードを入手する方法をまとめた。


(2013/01/17追記) 2014/05/31までで標準画質放送が終了すると発表されたのに合わせ、現在標準画質チューナーでの契約を継続している人には、プレミアムサービス対応チューナーを無償で配布するサービスが開始された。「Myスカパー!」から注文可能。


スカパー!プレミアムサービス対応ICカードの例
Sphd_card_4

スカパーSD用ICカードの例(スカパー!プレミアムサービスには非対応)
Spsd_card_2 Spsd_card2


ICカード入手方法の例

 1. スカパー!ダイレクトショップのホームページから、スカパー!プレミアムサービス用チューナーを購入する。(月々のレンタルも可能)

 2. 通販や家電量販店等でスカパー!プレミアムサービス対応チューナーを購入する。


 3. スカパーに旧カードを紛失した旨連絡し、予備のICカードを4,000円で購入。(但しそれまで使用していたカードの返却を求められる)

 4. 4波対応ブルーレイレコーダーを購入したとスカパーに連絡して、BD-R用ICカードを新たに送ってもらう。

 1-2は正攻法なので何の問題もなく運用できるが、ほとんど使用しないHDチューナーを2個以上持たないといけない、最安価のHUMAXチューナーでも9800円~12800円程度の出費になる、など無駄が多い。最安価のHUMAXチューナーは、スカパーダイレクトでは取り扱っていないので、通販などで購入する。
 3の場合、原則として古いカードか新しいカードかのどちらか一方でしか契約できないので、もう一方のカードは契約の変更ができなくなる。
 4の方法はBDレコーダーを購入する計画があるのならお勧め。実際には、BDレコーダーを購入しなくてもカードが入手できる模様。但しスカパーはBDレコーダー用に取得したカードをBDレコーダー以外で運用することを認めていないので、頻繁な契約変更などは実質上困難と思われる。
 1-3の場合は、2000番で始まる番号のICカードを入手可能。4の場合のみ、2100番で始まる番号のICカードが送付されてくる。カスタマーサービスによると、両者に互換性はないとのことだが、見た目は全く同じで、実際にはどちらも同じICカードとして扱える模様。



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2012/11/30

2012年12月~2013年9月の質問/コメント

こちらのページでの質問受け付けは終了しましたので、新たな質問/コメント等は「質問/コメント等はこちらへ」のページにお願いします。

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注)有料放送の不正視聴に関係するようなコメントはお断りします。



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2012/11/24

Windows8への対応方法

(2014/07/20追記) TBSDTVホームページの Download Center でwindows8専用ドライバーが公開された。windows8のOSで用いる場合には、windows8専用ドライバーに更新することを推奨。


(2014/04/20追記) 2014/4/9に新バージョンのwindows8.1が公開された。スカパープレミアムサービスについては、これまでのwindows8と同様、特に問題無く視聴可能。


 2012/10/26、Microsoftより新OSとなるWindows8が販売開始された。
 Microsoft Windows 8 Pro 発売記念優待版 (XP・Vista・7からのアップグレード専用:2013年1月31日まで)が、期間限定で¥5500程度で購入可能。
 またダウンロード版であれば、同じく2013/1/31までのキャンペーン期間中\3300で「お得にアップグレード」のページからWindows8にバージョンアップ可能となっており、移行を考えているならすぐにアップグレードするのがお得。
 またPCでのTV録画に便利なツールが付属するWindows 8 Media Center Packも、上記と同じく期間限定で、「Windows Media Center を Windows 8 Pro に追加 」から無料で入手可能。スカパープレミアムサービスの録画にも、原則としてMedia Center Packが必要。

 管理人も複数のPCでWindows8へのバージョンアップを試みた。基本的には大きな問題なくOSを移行可能であったが、個別の環境毎に何点かトラブルが発生したため、対処方法を以下にまとめる。


スカパープレミアムサービス関連
・OS : Windows 8 Media Center Packを追加でインストールするか、別途Mpeg2デコーダーを入手してインストールするか、どちらかの対応が必要。Media Center Pack付属のMicrosoft DTV-DVD Decoderがお勧め。
PX-TBS6981  : http://www.tbsdtv.com/download/ からwindows8用ドライバーをダウンロードし、ドライバーを変更する必要がある。
 : ドライバーの変更等不要で、そのまま使用可能。
Gemaltoカードリーダ  : ドライバーの変更等不要で、そのまま使用可能。
リモコン GV-RCKIT3  : ドライバーの変更等不要で、そのまま使用可能。
・TVH264_SPHD : 変更なしでそのまま利用可能。64bitOSでは、管理者権限で起動する必要あり。
・EDCB : 変更なしでそのまま利用可能。64bitOSでは、管理者権限で起動する必要あり。
・bonCasLink_SPHD : 変更なしでそのまま利用可能。64bitOSでは、管理者権限で起動する必要あり。
・RMCLunch :  変更なしでそのまま利用可能。


その他地デジ、BS/CS関連
・TVTest(Ver.0.7.23) : ソフトにバグがあり、Windows8のMicrosoft DTV-DVD Decoderが使えなかった。ソースの簡単な修正で対処可能なので、VS2010でビルド可能な環境があれば問題ない。バグ修正箇所、ビルド方法、はこのページ下に、TVTestのバグ修正方法としてまとめた。
 2013/03/02追記:2013/2/末に公開されたWindows7用更新プログラム(KB2670838)を適用させると、Windows7でも同様のトラブルが発生する模様。同じタイミングで作者のホームページにてバグ修正用パッチが公開されている。
・PT2/PT3  : ドライバーおよびSDKを、2012/8/3に更新されたデジタル署名対応のVer.2.1に更新する必要がある。
・PT2 : 特定の環境でのみ、録画や視聴ができなくなるトラブルが発生した。原因を調査したところ、いわゆる0Mbps病と呼ばれている問題だったようで(Windows7では問題なかったのだが)、以下の対応にて解決できた。
 ⇒ 0Mbps病 : TVTestで32dB/0Mbpsなどとなり録画・視聴ともに出来ない、EDCBで録画してもファイルサイズ0のファイルができる、などの症状が出た。管理人の場合、AMD PhenomIIのCPU+Windows8-32bit+メモリ4096MByte搭載の組合せでのみ発生。Windows8で「windowsキー+X」から「ファイル名を指定して実行」を選び、「msconfig」と入力、「ブート」の「詳細オプション」で「最大メモリ」を4096MB以上にすると症状が発生する。これを4090MB以下に程度設定しなおすと、問題なく録画・視聴可能となった。
PX-W3PE : ドライバーの変更等不要で、そのまま使用可能。
bonCasLink : BonCasServiceがうまく動作しなかった(原因調査中)ので、やむを得ずBonCasServerをスタートアップで利用。64bitOSでは、管理者権限で起動する必要あり。FireWallの設定変更、サービスの解除、タスクスケジューラで管理者権限でののスタートアップ起動設定、などを実施して使用可能となった。
bonCasLink : BonCasServiceを利用するのであれば、バッチファイルのパスの記述を修正する必要がある。各バッチファイルの先頭に、
set path="%~dp0";%path%
という行を追加したうえで、64BitOSでは管理者権限にてサービスに登録する(http://vladi.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/windows8tips-px.html  のBonCasLinkの説明等を参照)。FireWallの設定変更、サービスの解除、タスクスケジューラで管理者権限でののスタートアップ起動設定、などを実施して使用可能となった。


その他一般情報
Windows Update で、KB2770917KB2769165、を適用しようとすると、「windows更新プログラムの構成に失敗しました」のメッセージが出て更新できない問題が頻出した。管理人の場合、自作PCでは問題なかったものの、ノートPCなど市販の複数のPCでこの問題が発生した。特にKB2770917は厄介な更新のため、注意が必要。
 1台は、クリーンブートにより更新可能となった。クリーンブートの手順については、以下のMicrosoftの解説ページを参照。 クリーン ブートを実行して問題のトラブルシューティングを行う方法
 もう1台はクリーンブートでも更新に失敗した。原因を種々検討した結果、Windows8に対応していないドライバーやソフトウェアが原因であることが判明。メーカーのサイトからWindows8用ドライバーや更新ソフトウェアを入手し、更新するとようやく無事KB2770917を適用することができた。
 あらかじめWindows8に対応していないドライバーやソフトウェアの対策をしてから、Windows8をインストールすることを強く推奨する。


(参考)
TVTest(0.7.23)のバグ修正方法

[用意+インストールするもの]  ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・faad2-2.7.zip (FAAD2 Source をAudioCoding.comから入手)
 ・TVTest_0.7.23_Sources.zip (http://tvtest.zzl.org/の"TVTest 0.7.23 ソース"から入手可能)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)

※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
 ※各プロジェクトをビルドするときは、プロジェクトのプロパティの「ランタイムライブラリ」の設定を一致させること(でないとLNK2005エラーを起こす)
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。

1. 【「FAAD2」(libfaad.lib)】をビルド
  "faad2-2.7.zip"を展開、"frontend\faad.sln"をVS2010で開いて(途中、変換ウィザードが出る)ビルドする。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】をビルド。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにある"baseclasses.sln"を開いてビルドする。
3. "TVTest_0.7.23_Sources.zip"とその中身"TVTest_0.7.23_Src.zip"を展開する。
4. BonTsEngine/MediaViewer.cpp のファイルの40-46行目、

    // ビデオヘッダ設定
    VIDEOINFOHEADER2 &VideoHeader = pVideoInfo->hdr;
    //::SetRect(&VideoHeader.rcSource, 0, 0, Width, Height);
    VideoHeader.bmiHeader.biWidth = Width;
    VideoHeader.bmiHeader.biHeight = Height;

 とある個所に1行追加し、

    // ビデオヘッダ設定
    VIDEOINFOHEADER2 &VideoHeader = pVideoInfo->hdr;
    //::SetRect(&VideoHeader.rcSource, 0, 0, Width, Height);
    VideoHeader.bmiHeader.biSize = sizeof(BITMAPINFOHEADER);
    VideoHeader.bmiHeader.biWidth = Width;
    VideoHeader.bmiHeader.biHeight = Height;

 と修正する(全角スペースはtabに)。
5. "TVTest.rc"の1行目を変更:
      #include "afxres.h" → #include  <Windows.h>【改行】#define IDC_STATIC -1 
6. "Multi2Decoder.h"の18行目、#define MULTI2_SIMD_ICC をコメントアウト。
7. C3861エラーが出るので、"Multi2DecoderSIMD.cpp"に #include <intrin.h> を加える。
 (環境によっては不要?)。
8. VS2010で、TVTest_0.7.23_Src\TVTest.slnを開く。
9. TVTestプロジェクトのプロパティを開き、上記"baseclasses"フォルダを「追加のインクルードディレクトリ」に加える。また、同フォルダにある"Release" フォルダ、および"libfaad.lib"が生成されたフォルダを「追加のライブラリディレクトリ」に加える。
10. TVTestをビルド。
(注) ビルドの際、LNK2005エラーが解決できなかったら、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目が一致しているか再度確認。【faad.sln】、【baseclasses.sln】、【Test.sln】の設定を全て、「マルチスレッドDLL8/MD)」などで統一する。

 以上でTVTest 0.7.23のバグ修正可能。



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2012/09/17

2012年9月放送波変更への対応法

2012年9月~10月にかけて、ハイビジョンチャンネルが121チャンネルに拡大、SDチャンネルのH.264放送開始、など大幅なチャンネル改編が実施される。
 http://www.skyperfectv.co.jp/welcome/mansion/hd_20120901.html
 これら変更に伴い、その都度TVH264_SPHD、EDCB、の設定変更が必要となる。変更箇所を以下に整理しておく。
 なお実際に放送波がどのように変更されるのかは事前に情報が公開されていないため、新規放送開始や放送波移動が実施された後に、都度どのように変更されたのかを確認していく必要がある。現時点では、2012/09/14の放送波移動、2012/9/19の試験放送開始、に伴う対処のみをまとめているが、情報が明らかになり次第、アップデートしていくので、当面はまめにこのページを確認するようにして下さい。

(2013/10/1注) 2013年2月、2013年4月、2013年7月、2013年10月、にも放送波変更や新規チャンネル開局等の変更があった。最新の放送波状況は2013年6-7月周波数変更への対応法を、最新のチャンネル一覧は2013年2,4,10月新規開局への対応法を、それぞれ参照願います。


2012/09/19の変更点:
1)9/29,10/1から開局予定のHD放送の試験電波送信開始。
 JCSAT3A/TP2 Ch.565/BBCワールド (HD:9/29開始)
 JCSAT3A/TP4 Ch.566/CNNj (HD:9/29開始)
 JCSAT3A/TP7 Ch.570/日経CNBC (HD:9/29開始)
 JCSAT3A/TP11 Ch.590/スカチャン10 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.524/ジャパネットchDX (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.594/スカチャン14 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.600/サムライTV (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.653/DATV (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.680/JLC680HD (HD:10/2開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.681/JLC681 (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.682/JLC682 (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.683/JLC683ガールズ (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.961/ピンクチェリー (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.962/イエローチェリー (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP3 Ch.973/Pチョイス EX3 (SD:10/1開始) ⇒(2013/3/31放送終了)
 JCSAT4A/TP4 Ch.500/PCプレミア1 (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.537/サイトセブンTV (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.557/BBTチャネル (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.593/スカチャン13 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.645/グラフィティTV (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.677/アニマルプラネット (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.691/SPEEDチャンネル (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.958/まんぞくチャンネル+ (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.960/Zaptv (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP4 Ch.964/AV王 (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.518/鳳凰衛視 (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.520/InstrucTV (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.536/パチテレ! (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.568/CCTV大富 (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.690/SPEEDチャンネル (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.694/SPEEDチャンネル (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.957/VENUS (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.968/パワープラッツ (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP6 Ch.970/Vシアター (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.527/GSTV (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.590/スカチャン9 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.592/スカチャン12 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.671/ディズニーXD HD (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.684/JLC684HD (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.685/JLC685プラス (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.686/JLC686プラス (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP7 Ch.972/Pチョイス EX2 (HD:10/1開始) ⇒(2013/3/31放送終了)
 JCSAT4A/TP7 Ch.974/Pチョイス EX4 (SD:10/1開始) ⇒(2013/3/31放送終了)
 JCSAT4A/TP7 Ch.975/Pチョイス EX5 (SD:10/1開始) ⇒(2013/3/31放送終了)
 JCSAT4A/TP8 Ch.526/MALL OF TV (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.571/日テレNEWS24 (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.591/スカチャン11 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.624/FOXムービーHD (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.636/エキサイティングGP (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.692/SPEEDチャンネル (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.693/SPEEDチャンネル (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.695/スピードプラス695 (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.963/ダイナマイトTV (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP8 Ch.971/Pチョイス EX1 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.514/TVグローボ (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.523/ショップチャンネル (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.545/フーディーズTV (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.560/e-天気.net (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.635/V☆パラダイスHD (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.638/ミュージック・エア (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.965/チャンネル・ルビー (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP9 Ch.967/フラミンゴ (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.525/QVC (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.541/ビクトリーチャンネル (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.542/寄席チャンネル (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.546/鉄道チャンネル (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.547/シアターテレビジョン (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.609/EXスポーツ (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.646/ファッションTV (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.678/南関東地方競馬CH (SD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.959/エンタ!959 (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP11 Ch.966/Splash (SD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP12 Ch.521/囲碁・将棋chHD (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP12 Ch.612/朝日ニュースターHD (HD:9/29開始)
 JCSAT4A/TP12 Ch.637/クラシカジャパンHD (HD:10/1開始)
 JCSAT4A/TP30 Ch.619/日テレプラス (HD:9/29開始)
 検出できず:Ch.400-499/スターデジオ(ラジオ)、PチョイスEX0(SD)、PチョイスEX6(SD)
 旧標準画質チューナー(SD)のみで受信可能:Ch.216/ベターライフチャンネル、Ch.217/セレクトショッピングCh.217、Ch.202/スカパー!インフォ202、Ch.139/アイドル☆ファイル

2)Jcsat4A-TP03、Jcsat4A-TP04、Jcsat4A-TP07、 Jcsat4A-TP09、Jcsat4A-TP11、にてスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)放送開始。


2012/09/14の変更点:
1)イマジカBS、MONDO-TV、歌謡ポップスHD、PigooHD、スカチャン6、スカチャン3D、スカパー!インフォ、の7チャンネルで、放送周波数変更(イマジカBSは同時にチャンネル名も変更)。
 ・IMAGICA BS:Jcsat3A-TP04→3A-TP07
 ・スカパー!インフォ:Jcsat3A-TP07→Jcsat4A-TP06
 ・歌謡ポップスHD:Jcsat4A-TP30→Jcsat4A-TP08
 ・PigooHD:Jcsat4A-TP30→Jcsat4A-TP08
 ・スカチャン6、スカチャン3D、:Jcsat3A-TP07→Jcsat4A-TP12
 ・MONDOTV HD:Jcsat3A-TP02→Jcsat4A-TP30

2)Jcsat4A-TP06、Jcsat4A-TP08、 Jcsat4A-TP12、にてスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)放送開始。


対応方法:
1)BonDriverのiniファイル修正
・iniファイルの[Channel]欄に下記の8行を追記。
 Jcsat4A-TP03=4V12298H
 Jcsat4A-TP04=4H12313H
 Jcsat4A-TP06=4H12343H
 Jcsat4A-TP07=4V12358H
 Jcsat4A-TP08=4H12373H
 Jcsat4A-TP09=4V12388H
 Jcsat4A-TP11=4V12418H
 Jcsat4A-TP12=4H12433H
・iniファイルの[Channel]欄から下記の8行を削除、あるいはコメント化。(これまでSD放送を見ていなかった場合は変更不要)
 Jcsat4A-TP03=4V12298
 Jcsat4A-TP04=4H12313
 Jcsat4A-TP06=4H12343
 Jcsat4A-TP07=4V12358
 Jcsat4A-TP08=4H12373
 Jcsat4A-TP09=4V12388
 Jcsat4A-TP11=4V12418
 Jcsat4A-TP12=4H12433
新しいiniファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini.zip (5.4K) (2013/7/10 00:00更新)
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。 ダウンロード ChSet4_20120914.zip (6.4K)
新しいChSetファイルの例は、以下を参照。  ダウンロード ChSet4_20131112.zip (8.3K) (2013/11/12 00:00更新)

2)TVH264_SPHD、EDCBで再度チャンネルスキャン実施。
 EDCBでは、 ドライバー名.ChSet4.txt というファイルと、 ChSet5.txt というファイルが更新されるが、古い ChSet5.txt を残したままスキャンすると、古い放送波の情報が残ってしまう。従って、古い ChSet5.txt をリネームしてからEDCBでチャンネルスキャンを実施した方が良い。地デジやBS/CSも再スキャンするのが面倒であれば、エディターなどで古い ChSet5.txt からそれらしい記述をコピーしてくれば良い。

3)EpgTimerの設定変更
 EpgTimerで、自動予約登録、番組表表示、EPG取得の有無、などは手動で更新してやる必要がある。

4)EpgDataCap_Bon.iniの確認
 録画fileでDROPが多発する時の対処法の記事を元にEpgDataCap_Bon.iniを変更していたのであれば、記載の確認修正が必要となる可能性あり(歌謡ポップスHDの放送波が移動されたため。当該ページの記載は修正しておきました)。



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2012/08/18

H.264/AVCスマレン対応のTMSR4発売

(2013/02/23追記)
 2013/02/07にTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4がVer.4.0.15.50へバージョンアップされ、CMの自動検出機能が追加された。管理人がテストしたところ、かなり正確にCM部分を検出できており、実用上ほぼ問題ないレベルである。

(2013/02/10追記)
 録画ファイルのファイルサイズについては、スカパー!プレミアムサービス録画TIPSにもテスト結果を掲載している。


2012/8/3、H.264/AVC動画のスマートレンダリングに特化したTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4(TMSR4)がペガシスから発売された。
 http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tmsr4.html
 販売直後はまだまだバグが多く使えなかったが、その後バージョンアップを繰り返し、2012/11/14にはVer.4.0.11.38 となり、動作もすっかり安定した。
 CMカットなどのスマレン編集だけではなく、BDAV形式でのBDAVオーサリング機能や、大容量USBメモリへのダビング機能も備えており、BD-R への高速ダビングに最適。これらのメディアを通じて家電レコーダーやスマホなどの携帯機器にも画像を転送可能。

 管理人もTMSR4を購入し使用しているが、スカパープレミアムサービスのディスクへのダビングに用いるには最適なソフトである。番組開始前後の番宣や途中のCMをカットだけして、時間のかかるエンコード処理などをせずに、元のHD画質を維持したままBD-R へのダビングが可能。
 テストの結果では、プレミアムサービスでいパン的である1440×1080(地デジ相当)映像の場合、再エンコしなくても1枚のBD-Rに概ね6.5~8時間程度の録画が可能(但しチャンネルや番組により大きく異なるので、8時間半以上保存できたこともあれば、6時間半でも保存できなかったこともある)。
 なお一部チャンネルで開始された1920×1080(BSデジタル相当)映像の場合、録画可能時間はもっと少なくなるし、2012/10に一部チャンネルで開始された720×480(SD画質)をH.264放送しているチャンネルだと、さらに倍近い時間録画可能。
 スマレンの際に、番組表情報やEPG情報など、番組に関係ない情報はカットされるようなので、ダビング前とくらべてもBD-R に保存後のファイルサイズはかなり圧縮されている。スマレン前で概ね32GByte程度のファイルサイズなら、BD-R1枚に保存できるようである。(こちらもチャンネルにより大きく異なる)

 管理人テストでは、例えばスターチャンネルで放送されたハリーポッターシリーズ全8作がBD-R 2枚に録画可能であった(編集は映画の最後のキャプションを削除した程度)。
 また動きの速い画像の例としては、サッカーJ1リーグの3試合分を、試合前後のダイジェストや監督インタビューを含めてBD-R1枚に録画可能であった。1試合でCM削除後は2時間10分程度になるので、約6時間半分は録画できている(但しスカチャン6のみ1920×1080で放送されているため、同じ番組でも録画ファイルの容量はかなり大きくなる)。同じ1試合2時間20分の放送時間でも、1試合6GByte程度で収まる時もあれば、1試合12GByte程度の容量となる時もあり、ファイルサイズが予測できないのが難点か。



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2012/07/12

PX-TBS6984とPX-TBS5922新発売


 2012/7/12、4チューナーを搭載したPX-TBS6984の販売がPLEXから発表された。
 2014/3からは、6984の後継機となるPX-TBS6985 の販売がPLEXから発表された。
 http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs6985_feature.html
 使用方法はPX-TBS6981と同じだが、4チューナーを同時に使用するのにどの程度のPCスペックが必要になるかは不明。またアンテナ線は4本必要、デュアルアンテナも2個設置する必要がある。

 


 また同時に、ノートPCでも活用可能なUSB接続のPX-TBS5922 の販売もPLEXから発表された。
 http://www.plex-net.co.jp/product/pxtbs5922_feature.html
 使用方法はPX-TBS6981と同じで、かつUSB接続なので気軽に使用可能。

 

 販売開始されたら詳細を案内する予定。


(2012/7/25:PLEXからのメールを転載させていただきます)
お世話になっております。プレクスでございます。
PX-TBS6984PX-TBS5922 の発売日に関しまして、まだはっきりとした日にちは決定しておりませんが、今週末、遅くとも月内には発売予定でございます。
また詳しく決まりましたらご報告いたしますのでよろしくお願いいたします。



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2012/07/01

2012年7月~11月の質問/コメント

こちらのページでの質問受け付けは終了しましたので、新たな質問/コメント等は「質問/コメント等はこちらへ」のページにお願いします。

2013年10月~2015年3月の質問やコメントは、2013年10月~2015年3月の質問/コメントのページへ移動しました。
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2012/06/24

FAQ

いただいた質問から、問い合わせが多い内容を順次FAQとしてまとめていきます。


  • PX-TBS6982がWindowsのデバイスマネージャーで認識されない。
     ⇒ パソコンのBIOSで、PCIEのスピードがAUTOになっていると、PX-TBS6982が認識されないとの事例が、一部のPCで報告されている。この場合はBIOSでPCIEのスピードをGen1固定に変更することで、認識される場合がある。

  • スターデジオを聞きたい、録音したい。
     ⇒ スターデジオはH.264の放送形式ではないため、TVH264_SPHDでは対応できない。スカパーSDを視聴・録画するにはの解説を参照のうえ、SD放送を見る場合と同様の設定をすれば、聴取も録音も可能となる。

  • スカパーチューナーとカードとのペアリング期限が切れてしまうとどうなるの。
     ⇒ スカパーチューナーとカードとの間には、一定期間未使用で放置するとカードを認識しなくなるよう、ペアリング期限が設定されているが、PCで使用するだけであれば、ペアリング期限を過ぎても視聴や録画には影響せず、そのまま使用可能。
     但し新たにチャンネルを契約したり、契約しているセットで視聴可能なチャンネルが増えたりした時には、カードをチューナーに戻してEMMを更新する必要がある。その際ペアリング期限が過ぎていると契約情報を更新できない可能性がある。もしカードをチューナーに戻した時にカードを認識されないなどのトラブルが発生した時には、スカパーカスタマーセンターに電話すれば対応してもらえるはず。

  • 録画ファイルから、CMを自動検出してカットしたい。
     ⇒ 2013/02/07にTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4がVer.4.0.15.50へバージョンアップされ、CMの自動検出機能が追加された。管理人がテストしたところ、かなり正確にCM部分を検出できており、実用上ほぼ問題ないレベルである。H.264/AVCスマレン対応のTMSR4発売の記事参照。(2013/02/23追記)

  • 地デジ・BS/CS用PCチューナーを持っているが、これでスカパー!プレミアムサービスを受信できるか?
     ⇒ できません。スカパー!プレミアムサービス対応のPC用DVB-S2 TV Tunerを日本で製造しているメーカーは無い。国内で入手可能なのは唯一PLEX社が米国TBS Technologies社から輸入販売しているPX-TBSシリーズ 4製品のみ。海外では他のメーカからも販売されているが、スカパー用とは電圧が異なるので、個人輸入して使おうとすると電圧変換などの手間がかかる。(2013/01/07追記)

  • EpgDataCap_Bonでチャンネルスキャンできない。
     ⇒ TVH264_SPHD用ch1ファイル、EpgDataCap_Bon用ChSet4ファイル、の例をアップしたので、参照。
     (2015/03/01更新) ダウンロード ChSet_20150301.zip (12.3K)

  • BonDriverのiniファイル設定方法がわからない。
     ⇒ PX-TBS6982などのチューナーで、「BonDriver_BDA改」を用いる場合には、以下のiniファイル設定例を参照(2015/12/27更新)。 ダウンロード BonDriverBDA_New_ini_20151227.zip (2.5K)
     ⇒ 以下のiniファイル設定例を参照(2015/03/01更新)。 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini_20150301.zip (2.7K)
    iniファイルの[Tuner]欄にある、 Guid= の記述で呼び出すチューナーを指定しているので、AとBとで Guid= の記述を変えること。
    Guid= に記載する値は、ドライバーに付属するinfファイルから、「BDATuneSATAReferenceGuid」「BDATuneSATBReferenceGuid」の記述を検索して調べることができる。

  • EpgDataCap_Bon、B1Decoder.dll、TsSplitter、などがダウンロードできない。
     ⇒ 旧2senアップローダーは2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在、http://www3.wazoku.net/2sen/、またはhttp://www.mediafire.com/2sen に同等のファイル有

  • EPGの取得に長時間かかる。
     ⇒ スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)のEPGは、1チャンネル取得するだけで全チャンネル分が送られてくる。従いEPG取得設定はHDのどれか1チャンネルのみで受信する設定にすること。HDの全チャンネル分が数分で取得完了するはず。
     なお旧スカパーSDのEPG取得は特殊な設定が必要。スカパーSDを視聴・録画するにはの解説を参照。

  • BonDriverが見つからない。動作しない。
     ⇒ http://www.general-search.net/ にアクセスし「BonDriver_BDA.z­ip」で検索

  • TVRockで録画予約したい。
     ⇒ 可能だが、旧スカパーSDのEPG取得やTBS6981のDROP対策等に対応していないのでお勧めできない。

  • TVH264_SPHDで「DirectShowの初期化が出来ません」「H.264デコーダーが見つかりません」等と出る。
     ⇒ WinXPやVISTA等、Windows7以外のOSでは別途H264のデコーダが必要。 http://www.codecs.com などから、FFDShow MPEG-4 Video Decoder としで入手可能。
     ⇒ Windows8については、「Windows8への対応方法」のページ参照。(2013/01/07追記)

  • 「BonDriverの初期化が出来ません」等のエラーメッセージが出る。BonCasLinkが動作しない。
     ⇒ 一度すべてのツールやプログラムを管理者権限で動作しなおした後、症状が変わるか確認。

  • 契約済の旧スカパーSD専用カードでスクランブル解除できない。
     ⇒ ICカード番号2000番あるいは2100番から始まる、スカパーHD用ICカードしか使用できない模様。(2013/01/07追記)

  • 契約済のスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)カード1枚でチューナー何個までスクランブル解除可能か?
     ⇒ 上限は不明だが、6チューナーくらいなら問題ない。スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)用BonCasLinkを使うと良い。

  • OSが64bitだが、プログラムが32bit版しか見つからない。
     ⇒ OSが64bitだろうが、すべてのツールに32bit版の使用を推奨。64bit版ソフトはトラブルの原因になる。

  • 録画したファイルをTVH264_SPHDで再生する際に、必要となるプラグインは?
     ⇒ TvtPlayプラグインをインストールすれば、再生位置のレジューム、倍速再生、など家電レコーダー並みの機能を付与できる。RMCLunch2プラグイン(2012/07/15現在、http://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0417.zipから入手可能)を併用すれば、リモコンのGV-RCKIT3が使えるようになる。

  • WチューナーなのにW録画できない。
     ⇒ チューナー2個同時に使うには、スカパーパラボラアンテナも2個必要。スカパーマルチアンテナなら2機でチューナー2個まで接続できる。BonDriverも2個準備したほうがチューナーの使い分けが簡単。BonDriverのiniファイル設定ミスも多いので、Guid=の記述も確認。



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2012/06/04

2012/06以前の質問/コメント

こちらのページでの質問受け付けは終了しましたので、新たな質問/コメント等は「質問/コメント等はこちらへ」のページにお願いします。

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2012/06/03

TVH264_SPHDのバージョンアップ方法

 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)の視聴に必要となるソフト、TVH264_SPHDは、既に開発が終了しており、TVTestのVer.0.7.21r2相当の機能しか搭載されていない。
 TVH264_SPHDでTVTest ver.0.7.23相当の機能を使用したければ、自分でバージョンアップ後ビルドする必要があるが、ビルド方法が複雑なので手順をまとめておく。

(2013/9/27追記:2013/9に公開されたTVTest ver.0.8.1相当にバージョンアップする方法は、TVH264_SPHD 0.8.1のビルド方法として別記事にまとめた)

■TVTest0.7.23ビルド手順
[用意+インストールするもの]
 ・Windows SDK for Windows 7 (「DirectShow BaseClasses」のビルドのため。マイクロソフトの当該サイトから入手)
 ・faad2-2.7.zip (FAAD2 Source をAudioCoding.comから入手)
 ・TVTest_0.7.23_Sources.zip (http://tvtest.zzl.org/の"TVTest 0.7.23 ソース"から入手可能)
 ・TVH264_SPHD_053.zip に含まれている、Src_s33フォルダ内の各ファイル (2012/6現在、こちらから入手可能)
 ・Visual Studio 2010 (以下VS2010)

※VS2010は、Express EditionだとMFCに対応していないので、Professional Editionが必要。VS2010 Professional 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

[手順]
 ※各プロジェクトをビルドするときは、プロジェクトのプロパティの「ランタイムライブラリ」の設定を一致させること(でないとLNK2005エラーを起こす)
 ※ビルドの際、VS2010はデフォルトだとDebugを実行する設定になっている。メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行するとexeファイルやlibファイルが Release フォルダーに生成される。

1. 【「FAAD2」(libfaad.lib)】をビルド
  "faad2-2.7.zip"を展開、"frontend\faad.sln"をVS2010で開いて(途中、変換ウィザードが出る)ビルドする。
2. 【「DirectShow BaseClasses」(strmbasd.lib strmbase.lib)】をビルド。
  デフォルトでは "Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Samples\multimedia\directshow\baseclasses" フォルダにある"baseclasses.sln"を開いてビルドする。
3. "TVTest_0.7.23_Sources.zip"とその中身"TVTest_0.7.23_Src.zip"を展開する。
4. "TVTest_0.7.23_Src\BonTsEngine"フォルダに、TVH264_SPHD_053の"Src_s33\BonTsEngine"フォルダ内のcppファイルを入れる。
5. "TVTest_0.7.23_Src\ChannelScan.cpp"の1139行に、"TVH264_SPHD_053のSrc_s33"の同ファイル修正箇所1082-1083行を挿入。
6. "TVTest_0.7.23_Src\TVTest.rc"のバージョン表示情報も修正。
7. "TVTest_0.7.23_Src\TVTest.rc"の「契約情報の更新(EMM処理)を行う」の箇所を、コメントアウトするよう修正。
※4~7の修正箇所は、Src_s33フォルダ内ソースファイルから「for SPHD s 用変更」の記述を検索すると見つかるはず。
8. "TVTest.rc"の1行目を変更:
      #include "afxres.h" → #include  <Windows.h>【改行】#define IDC_STATIC -1 
9. "Multi2Decoder.h"の18行目、#define MULTI2_SIMD_ICC をコメントアウト。
10. C3861エラーが出るので、"Multi2DecoderSIMD.cpp"に #include <intrin.h> を加える。
 (環境によっては不要?)。
11. VS2010で、TVTest_0.7.23_Src\TVTest.slnを開く。
12. TVH264_HDのプロジェクト名をTVH264_SPHDに変更。
13. TVH264_SPHDプロジェクトのプロパティを開き、上記"baseclasses"フォルダを「追加のインクルードディレクトリ」に加える。また、同フォルダにある"Release" フォルダ、および"libfaad.lib"が生成されたフォルダを「追加のライブラリディレクトリ」に加える。
14. TVH264_SPHDをビルド。
(注) ビルドの際、LNK2005エラーが解決できなかったら、VS2010設定のプロパティにある、「C/C++」の「コード生成」メニューにて、「ランタイムライブラリ」の項目が一致しているか再度確認。【faad.sln】、【baseclasses.sln】、【Test.sln】の設定を全て、「マルチスレッドDLL8/MD)」などで統一する。

 これでTVTest 0.7.23とほぼ同等の機能が使えるTVH264_SPHDがビルドできる。プラグインがVersionやアプリ名をチェックしてる可能性があるので、他の場所は修正しない方が無難。



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2012/06/02

Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法

(2015/04/29追記)
 無償のソフトウェア、Visual Studio Express 2013 を用いた、TVTest0.9.0開発バージョンのビルド方法解説記事を追記しましたので、VisualStudio2013(Express)でのTVTestビルドの解説記事も参照願います。


 パソコンでスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)を見続けるなら、Microsoft Visual Studio 2010 Professional を入手し、各種ツール類のビルド環境を整えておいた方がよい。

 多くのツールでは、ビルドして実行プログラムやdllを作成するのに、Visual Studio 2010 Professional (VS2010)が必要となるが、VS2010Professionalは普通に買おうとするとアマゾンで7万円程度もするので、趣味で使うには高価すぎる。
 機能を制限した無料版のVisual Studio 2010 Express Editionというのもあるが、こちらだとMFCが付属していないので、映像を扱うソフトのビルドには使えない場合が多い。  アカデミック版なら1万円程度なので、安価だと思うかもしれないが少し待ってほしい。

そもそも高校生、大学生、学校関係者ならMicrosoft dream sparkから無料でVS2010を入手可能
 http://www.microsoft.com/japan/academic/dreamspark/default.mspx
 大学生ならすぐに入手できるが、高校生の場合は無償ダウンロード用アカウントが発行されるまで1週間程度かかるなど、入手方法が多少面倒なので注意。
 高校生なら、http://www.gakujoken.or.jp/dss/
 大学生なら、http://linno.jp/campaign/dreamspark
あたりからもアクセス可能。

 学生では無いのでパッケージ版を購入する場合でも、まずは無料の試用版を試してみよう。
Microsoft Visual Studio 2010 Professional 試用版なら、3か月程度試用可能。
その他、Microsoft主催のプログラマー向け講習会で無料でライセンスが配布される場合もあるので、興味があれば参加してみるのも良い。

BDA版BonDriverのビルド
EpgDataCap_Bon10.69のビルド
TVH264_SPHDのバージョンアップ
 などの際に必要となる。



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2012/05/26

EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法

 B-CASでいろいろな事件が起きている影響か、EpgDataCap_Bon(EDCB)のVer.10.69(2012/7/15現在はhttp://www2.wazoku.net/2sen/friioup/source/up1218.zipから入手可能)から、デフォルトではスクランブル解除ができないよう設定が変更された。
 EDCBの10.69以降を用いる場合には、EpgDataCap_Bon.exeのみソースを修正して再ビルドする必要があるので注意。
 修正するファイルは3つ。

 1) \src\BonCtrl\ScrambleDecoderUtil.cpp
 24~25行目の「return FALSE;」「/*」という2行を削除、64行目の「return ret;*/」から「*/」を削除して「return ret;」に修正、の2か所を修正。
 2) \src\EpgDataCap_Bon\EpgDataCap_Bon\EpgDataCap_Bon.rc
 181行目と187行目に「NOT WS_VISIBLE | 」という記載が2箇所あるので、どちらも「NOT WS_VISIBLE | 」を削除、の2か所を修正。
 3) \src\EpgDataCap_Bon\EpgDataCap_Bon\EpgDataCap_BonDlg.cpp
 の1123行目「BonDeiverのオープンができませんでした」という記載はスペルミスなので、動作には影響ないがついでに「BonDriverのオープンができませんでした」に修正しておこう。

 EDCB10.66のソース(2012/07/15現在、http://www1.axfc.net/uploader/H/so/160926から入手可能)があれば、内容を比較すればすぐわかる。
 修正後VS2010で、EpgDataCap_Bon.sln を読み込み、メニューが「Debug」になっていたら「Release」に変更した後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択、実行する。
 \src\x86\Release\のフォルダーに、EpgDataCap_Bon.exeができていればOK。

 Visual Studio 2010のExpress Editionだと、別途MFCを入手する必要があるので、この際Visual Studio 2010 Professional を入手しておくことをお勧めする。
 無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。

 何らかの理由でVS2010が入手できないなど、ビルドできる環境が無い場合は、EDCB10.66からEpgDataCap_Bon.exeだけをコピーして、10.69のファイルに上書きすればよい。EpgDataCap_Bon.exe自体は10.66から10.69での機能変更はドロップ数のカウント方法が修正された程度なので、先に記載した手順で再ビルドしても10.66のEpgDataCap_Bon.exeとほとんど同じファイルができる。

関連記事 : 録画fileでDROPが多発する時の対処法



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2012/05/20

家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送

(2012/9/14,11/24更新)2012/8/3に、映像無劣化でのCMカット編集に特化したTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4(TMSR4)が、ペガシスから新発売された。 家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送が目的の場合、TMSR4を用いるほうが便利である。関連記事をH.264/AVCスマレン対応のTMSR4発売に公開しているので、こちらも参照。


 ペガシスのTMPGEnc Authoring Works 5 (TAW5)でAVCHD変換機能を用いることで、エンコードせずに映像無劣化のままで、1)BDメディアにBDMV形式で保存、2)AVCHD形式で保存し大容量USBメモリ 等を介して家電レコーダーやPS3等への映像転送、などの作業が短時間で可能。
 BDMV形式でBDに書き込むより、大容量USBメモリ等を活用したほうが書き込み時間も短縮できるうえ、携帯電話や携帯ゲーム機などへの転送も可能なので、BDへの保存が不要であればAVCHD形式での編集がお勧め。
 家電レコーダーのHDDに書き戻すことで、PC等に詳しくない人でも気軽に映像の再生/BDAV形式での映像保存、などが可能になるので、メリットは大きい。
 BDへ保存したい場合は、BDへの保存、映像無劣化でのCMカット編集の記事を参照。

 ・PEGASYSのホームページ
 http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/taw5.html

 TAW5はスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)を録画したMPEG-4 AVC ファイルのスマートレンダリングに対応しているので、映像は無劣化のまま、CMカットなどの編集をして短時間で大容量USBメモリやSDメモリに映像を保存できる。
 TAW5のスタート画面で、「出力フォーマット選択」をBlu-Ray(BDMV)ではなく、AVCHD for HDD/Memory を選択。書き出し時に書き込み対象メディアを「SDメモリーカード/SDメモリーカード再生機器」を選択する。「書き出し先フォルダ」で指定したフォルダに \PRIVATE という名前でフォルダが作成されるので、USBメモリなどにコピーした後、家電レコーダー/携帯ゲーム機/携帯電話等に転送すればよい。
 家電レコーダーに保存することで、家電レコーダーの編集機能を用いてBDAV形式のディスクを作成することもできる。
 またTAW5を用いて編集後、書き出し時に書き込み対象メディアを「ハードディスク」を選択すると、映像無劣化でCMカット編集することも可能。
 \AVCHD\BDAV\STREAM\00000.MTS
 などの名前でCMカット編集したファイルが書き出されるので、これを保管しておけばよい。
 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)は映像や音声以外に放送波でEPG等のデータが大量に送られているようであり、編集も何もせずに一旦書き出すだけでも、ファイルサイズをある程度圧縮することができる。

 TAW5は2012/5/20現在、アマゾンでパッケージ版を買うと送料込みで\9,440となっており、 アマゾンからパッケージ版を買う方が安い。ペガシスのホームページからダウンロード版を買うと、マニュアルもメディアも無いのに\9,800取られる。



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2012/05/01

我が家のスカパー!プレミアムサービス録画用PC

 我が家でスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)録画/視聴用に使用しているPCの例を記載しておきます。(2011年12月自作)
グラフィックボードはCPU内蔵。TV録画/視聴用ならオーバースペックかも。

・Shuttleベアボーン:
 Shuttle INC. intel H67チップセット搭載ベアボーン SH67H3
・インテルCore i7 CPU:
 Intel CPU Core i7 i7-2600K 3.4GHz 8M LGA1155
・WD 2.5TByte HDD:
 WesternDigital Caviar Green 3.5inch 5400rpm 2.5TB 64MB SATA6.0Gbs WD25EZRX
・内蔵BDドライブ:
 BUFFALO 10倍速 内蔵ブルーレイドライブ BR-H1016FBS-BK
・メモリ8Gbyte:
 シー・エフ・デー販売 Elixir デスクトップ用メモリ DDR3 PC3-10600 CL9 4GB x 2枚セット
・無線キーボードとマウス:
 iBuffalo 無線キーボード 2.4GHz メンブレン マウスセット BSKBW07BKF
・地デジ&BSCSチューナー:
 PLEX PCI Express接続 地上デジタル・BS・CS対応TVチューナー PX-W3PE REV1.3
・スカパーHDチューナー:
 PLEX社製 PCI-Express対応 デュアルサテライトチューナー PX-TBS6981
・ICカードリーダ・ライタ×2 (B-CAS用とスカパー!プレミアムサービス用):
 Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ 電子申告(e-Tax)対応住基カード用PC USB-TR HWP119316
・Win7 Ultimate-64bit OS:
 Microsoft Windows7 Ultimate 64bit  Service Pack 1 日本語 DSP版 DVD
・リモコン:RMCLunch2プラグインに対応し、TVTestで使える。
 I-O DATA GV-MVPシリーズ用オプションリモコン GV-RCKIT3
・ディスプレー:42インチ家電TVにHDMI接続。
 Amazonベーシック high speed Ethernet対応 HDMIケーブル 2.0m
 インターネットやメールでも使えるよう、サブで古いアナログディスプレーにも接続。

 

 このパソコン以外に、寝室には別途チューナーを積んだサーバーマシン(録画兼TV視聴兼画像エンコ用)1台とNAS1台がある。
 また各部屋には自室でスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)を視聴できるよう、サブPCを1台ずつ設置し、スカパーHDチューナー4台(PX-TBS6981×2)からSpinelで映像を配信している。
 各PCは全て1000base-Tの有線LANで接続。
 PC録画を始めると、PCのスペックよりも、HDDの容量を如何に増やすかが重要。
 起動用HDDに容量2.5TByte以上のものを用いる場合は、Windows7の64bit版と、UEFIに対応したマザーボードを選択した上で、OSのインストール時にBIOSの起動ドライブ設定でUEFIの光学ドライブを指定する必要がある。この手順を誤ると、起動ドライブが2TByteまでしか使えなくなってしまう。
 録画マシンは基本的に24時間稼動なので、低消費電力かつ静かなマシンを選ぶのがお勧め。再起動する機会は少ないのでSSDもあまり必要としない。
 先のキューブ型ベアボーンを使用するのであれば、PCI-E拡張スロットが2個しか無いため、グラフィック機能を内蔵したCPUを使わないと、地デジ/BSCSチューナー用ボードの併用が出来なくなるので注意。



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2012/04/28

家電の大型TVで見るには

 HD放送を小さなPCのディスプレーで見ていたのでは宝の持ち腐れ。生放送も録画した放送も、家電の大型TVで見よう。
 一番簡単なのはTV1台毎に、HDMI出力を備えたPCを1台ずつ設置する方法。TVにつなげたPCから、録画サーバーの録画ファイルをTVH264_SPHD + TVTPlayで再生する。 小型PC などでTV専用PCを安価に自作するのもお勧め。
 但しTVにつなぐPCと録画用PCとは、1000baseTなどの高速な有線LANでつないでおく必要がある。無線LANでは安定して視聴するのは難しい。
録画用PCからHDMI出力が可能なら、録画用PCをHDMIでTVにつなげてしまえば良い。
 Amazonベーシック high speed Ethernet対応 HDMIケーブル 2.0m

 TVH264_SPHDで再生する場合は、TvtPlay プラグインをインストールすれば、再生位置のレジューム、倍速再生、など家電レコーダー並みの機能を付与できる。
 またRMCLunch2 プラグイン(2012/07/15現在、http://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0417.zip、またはhttp://www.mediafire.com/2senのDTVフォルダから入手可能)を併用すれば、 I-O DATA GV-MVPシリーズ用オプションリモコン GV-RCKIT3 が使えるようになる。

 TV1台にPC1台の環境が難しいようなら、DLNAで家電に直接配信しよう。EDCBの10.69で新たに搭載されたDLNAサーバー機能を用いてDLNAで配信し、TV側はPS3などDLNAクライアント機能を有する機器をつないでおけば録画ファイルを視聴できる。TBS6981で録画したファイルはコピー制限が無い状態なので、DTCP/IPに対応している必要はない。
 使用にあたってはWindowsファイアウォールでEpgTimerSrv.exeの通信を許可したうえで、EpgTimerSrv.iniを書き換える必要がある。
 DLNAで配信する方法でも、無線LAN接続だと快適な視聴が難しい場合がある。
 EDCBの10.69のビルド方法は、EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法の記事を参照。

 

 自宅以外で視聴したいなら、BDMVに焼くか、大容量USBメモリに転送するなどして、持ち運ぶかのが良い。
参考記事:
 BDへの保存、映像無劣化でのCMカット編集
 家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送



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2012/04/21

旧スカパーSDを録画・視聴するには

(2014/06/22追記)
 旧スカパーSDサービスは2014/05/31に全ての放送が終了した。
本ページは、参考のため旧サービス終了後も公開しているが、スターデジオを聞く場合以外は、このページの記述を参考にする必要は無い。

(2013/01/17追記)
 旧スカパーSDサービスは2014/05/31までに全ての放送を終了することが発表された。この発表に合わせ、現在標準画質チューナーで契約中の人には、プレミアムサービス対応チューナーを無償で配布するとのこと。「Myスカパー!」から注文可能。

(2012/10/08追記)
 2012/10/01より、SD番組もH.264圧縮方式での放送が開始されたため、旧スカパーSDサービスをわざわざ選んで録画・視聴する必要性はほとんど無くなった。本ページは、参考のため2012/10/1以降も公開しているが、今や多くの方には不要な措置である。
 スターデジオを聞く場合には、今後も引き続きこのページの記述を参考に、設定してください。


 TBS6981は、スカパー!プレミアムサービス(DVB-S2)のみならず、旧スカパーSD(DVB-S)サービスにも対応しており、機能的にはスカパーSDの番組も視聴可能。但しスカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)とは放送波の形態が異なるため視聴/録画には異なる設定が必要。
 EDCBのバージョン10.61以降であれば、旧スカパーSDのEPGデータも取得可能となった。
 概略の設定方法は下記の通り。

 

(1) BonDriverのiniファイルをスカパーSDも受信するよう変更する。
iniファイルの設定例は、以下のファイルを参照。
 ダウンロード BonDriver_TBS6981_ini.zip (2.8K)
その後EDCBでチャンネルスキャンすれば、EDCBでスカパーSDが受信できるようになる。

 

(2) Readme_EpgDataCap_Bon.txtの記述を参考に、EPG取得でタイムアウト発生時にファイルを保存するようEDCBの設定を変更する。BonCtrl.iniの記述例は下記の通り。
[EPGCAP]
EpgCapTimeOut=3       ; (3分もあれば全チャンネルのEPGを取得可能)
EpgCapSaveTimeOut=1       ; (EPG取得が終了したことを判断できないので、3分後に強制的に保存する設定とする)

 

(3) スカパープロモとスカパーインフォのEPGを取得する設定にする。
SDのEPG(EIT-scheduled)は
Jcsat3A-TP23=3V12658       ; Ch.200スカパー!プロモ(パーフェクTV系全SDチャンネルのEPG)
Jcsat4A-TP27=4V12658       ; Ch.202スカパー!インフォ(SKYサービス系全SDチャンネルのEPG)
のみに送出されてるので、この2つ(スカパープロモとスカパーインフォ)だけEPGを取得すればよい。
以上の設定で、EDCBのEPGからスカパーSDが予約録画可能となる。

 

(4) スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)とは映像圧縮方法が異なるので、TVH264では映像が映らない。また地デジなどとは音声圧縮方法が異なるため、TVTestでは映像は映るが音声がでない。録画した映像を見るには、以下のMedia Player Classic Home Cinema をダウンロードしてインストールするか、あるいはWindows Media Playerなどを用いる。
 Media Player Classic Home Cinema (x86) 1.3.1458.0 日本語化 第1版
 Media Player Classic Home Cinema (x64) 1.3.1249 日本語化 第5版

 

(5) 放送を録画せずそのまま見る場合は、EDCBで放送を受信しながらUDPで送信し、Media Player Classic Home Cinema の「ファイルを開く」画面で「udp://@:1234」等と入力する。
設定方法の詳細は、以下の画像を参照。
Edcb_udp1234

Mediaplayerhomeclassic_udp



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2012/04/14

録画fileでDROPが多発する時の対処法

 視聴や予約録画を行っていると、まれにドロップが多発してまともに視聴できないケースが発生する様である。元々CPUやGPUの能力が不足している場合を除けば、多くの場合一旦チャンネルを切り替えるとエラー無く正常に視聴可能となる。
生で見ている場合はチャンネルの切り替え操作で復旧できるが、録画の際に発生すると致命的。EDCBの場合は下記のように設定すると、録画開始前に自動で一度チャンネル変更させることができ、DROP発生頻度を減らせる。ChgWait値を調整するなどして試してみるとよい。

EpgDataCap_Bon.iniの中で、
■予約録画時に強制的に起動時のサービス指定を行う■
の設定を行うことでDROPを回避可能な場合がある。
設定の例(2014/8/23更新) (2012/9/14更新)

[BonDriverのファイル名.dll]
OpenFix=1
FixONID=10       ; OriginalNetworkIDの10進数(スカパー!プレミアムサービスはたぶん10)
FixTSID=16407    ; TransportStreamIDの10進数(\Setting\ChSet5.txtで調べる)
FixSID=33424     ; ServiceIDの10進数(\Setting\ChSet5.txtで調べる)
OpenWait=1000    ; (1秒くらい?)
ChgWait=1000     ; (1秒くらい?)

上の例だと、スカパー!HDのKBSワールドHDにチャンネルを合わせてEDCBを起動した後、1秒後に予約した番組にチャンネルを替えてくれる。

関連記事 : EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法



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2012/04/07

BDへの保存、映像無劣化でCMカット編集

 BDへ保存して家電BDレコーダーなどで再生したい場合は、ペガシスの TMPGEnc Authoring Works 5 (TAW5) を使う。
 ・PEGASYSのホームページ
 http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/taw5.html
 MPEG-4 AVC ファイルのスマートレンダリングに対応しているので、映像は無劣化のまま、CMカットなどの編集をして短時間でBD-R に映像を保存できる。メニュー作成なども可能。
 2012.4.2のバージョンアップでVer.5.0.6.23となり、スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)のスマレンに対応した。
 ただし保存形式はBDMVのみであり、BDAVには対応していないので、音声はエンコードされる。BDAVで保存したい場合は、家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送 の記事を参考に、AVCHD方式で保存してから、大容量USBメモリ等で家電レコーダーに転送するか、対応ソフトで書き込むかする。
 2012/4/7現在、TAW5はPEGASYSからダウンロード版を買うよりも、 アマゾンからパッケージ版を買うほうが安い

 またTAW5を用いて編集後、BDに書き込まずに一旦HDDに書き出すことで、映像無劣化でCMカット編集することも可能。
 \BDMV\STREAM\00000.m2ts
 などの名前でCMカット編集したファイルが書き出されるので、これを保管しておけばよい。
 スカパー!プレミアムサービス(スカパーHD)は映像や音声以外に放送波でEPG等のデータが大量に送られているようであり、編集も何もせずに一旦書き出すだけでも、ファイルサイズをある程度圧縮することができる。但しBDに書き込む必要がないのであれば、家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送 の記事を参考に、AVCHDフォーマットで書き出すほうが汎用性が高い。


(2012/9/14更新)2012/8/3に、映像無劣化でのCMカット編集に特化したTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4(TMSR4)が、ペガシスから新発売された。TMSR4もスカパー!プレミアムサービスのスマートレンダリングに対応済。詳細は、H.264/AVCスマレン対応のTMSR4発売の記事を参照。



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2012/02/05

解説記事公開

本日より、スカパーHDをPCで視聴・録画する方法の解説ページをオープンしました。

http://dtv.air-nifty.com/sphd/



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